さいたま市南西部の神社① 島根氷川神社に参拝

島根氷川神社は見どころがたくさん

御祭神
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
建御名方命(たけみなかたのみこと)

こちらの島根氷川神社のお名前はずいぶん前から知っていました。
(氷川神社とお呼びするのが正しいのかもしれませんが、週末ただたかでは島根氷川神社と表記します)
その島根氷川神社に、ようやく参拝できました。
やはり実際に参拝していみるといいものです。

そして今回は、島根氷川神社とその周辺の神社にも参拝してきました。
その神社の多くは須佐之男命に関係のある神社、出雲系の神社と言えるのかもしれません。

今回参拝させて頂いたさいたま市南西部の神社から、かつての埼玉の姿が少しだけ見えてくるのかもしれません。

さいたま市南西部の他の神社のご紹介はこちらをクリックしてください。
(別ウィンドウで開きます)




島根氷川神社へのアクセス

埼玉県さいたま市西区島根456

JR埼京線 与野本町駅からバスと徒歩で30分ほど

さいたま市もこのあたりまで来ると田んぼがあったり、田舎の風情が漂っていてよい感じ。

島根氷川神社の地名に注目

埼玉県さいたま市西区島根456

こちらが島根氷川神社の現在の住所です。
島根とありますね。

氷川神社、島根、から連想するものといえば、島根県は出雲ではないでしょうか?

偶然かもしれません。
しかし、地名の由来というのは存外侮れないものです。
島根が、現代のさいたまにも存在しているのかもしれません。

いざ島根氷川神社に参拝

ものすごい大きな鳥居ではありませんが、きれいな鳥居です。
額には『氷川神社』とあります。

ちなみに鳥居の正面は

田園風景が残っています。
田んぼに挟まれた参道。
稲作に縁の深い氷川神社にはぴったりです。

鳥居をくぐると小さな橋があります。
しっかりとした(というのもどうか)神社にはきちんと橋が架けられています。
ここで現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)が隔てられる、という考えもあるようです。

写真だと分かりにくいですが、青もみじも美しい。

境内の様子です。

氷川神社だけあって、立派な境内です。

本殿(拝殿)です。

拝殿が新しいですね。
拝殿を新しくできるということは、現代でも信仰が篤いこと分かります。

拝殿の左手に由緒書きがあります。

なんと石板です。
やはり信仰が篤いようです。

由緒書きの左奥には力石があります。

力石の奥、拝殿の左手には摂末社があります。

手前から赤い摂末社。
二社が合祀されていて、左が『三峯山』。右が『天満宮』です。

こちらの右手に四社があります。
左から、『稲荷社』、『神明社』、『松尾大社』、『荒脛社』です。

四社の右手奥にあるのが山の社です。

こちらの山の頂きにこじんまりとした社があり、周囲には様々な神社の名前の石板が建てられています。
ちなみに頭上の樹々がカラスの家らしく、こちらの山に近づくと威嚇されます。
もうほんと威嚇されます。カァカァと騒がれます。
参拝の際は気をつけてください。

ぐるりと本殿の裏手を回ると、お名前が分からない社があります。

失礼ながら写真に収めるのを失念していましました。
こちらの社の左奥に見えるのが、お名前の不明な社です。

そしてその手前、拝殿の右手にあるのが

こちらの社です。
こちらもまたお名前が不明ですが、中にお稲荷様が見えたので、稲荷神社と推察されます。

ちなみにこちらのの社に、

きゅうりが吊るされています。

なぜきゅうりが吊るされているのかは不明ですが、おそらくこの地方の風習なのでしょう。
地域によってそれぞれの風習がありますからな。残念ながらその多くは目にする機会が減ってしまいましたが。
現代にあってこのような風習を目にすることができるとは。
島根氷川神社に参拝させて頂いてよかったです。

島根氷川神社の本殿(拝殿)のご紹介

御祭神
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
建御名方命(たけみなかたのみこと)

御祭神の表記は由緒書きのままです。

素戔嗚尊は須佐之男命の別表記。
武蔵一宮氷川神社では須佐之男命と表記されています。

建御名方命は諏訪大社の御祭神。
大国主命の御子神ともされています。
そして、知れば知るほど謎の多い神様でもあります。

さて、
島根氷川神社はそのお名前のとおり氷川神社ですので、御祭神が須佐之男命であることは当然です。
しかし、
建御名方命が本殿に合祀されているのは珍しい気がします。
摂末社に祀られているなら珍しくないんですけどね。

どのような理由で、
どのような意図で、
須佐之男命と建御名方命が一緒に祀られているのかは分かりません。

二柱の神様の共通点を上げるとすれば・・・

開拓の神様

須佐之男命は高天原から降って、出雲、そして現代の関東を(出雲民族)が開拓し治めた。

建御名方命は諏訪の地を治めた。
追いやられたという表記が一般的。諏訪を治めた話についてはいずれ)

武の神様

須佐之男命は武のイメージは薄いが、八岐大蛇の退治の逸話や、出雲を治めたことからも武力に優れた神様であったと想像できる。

建御名方命は武の神様として有名。
個人的には建御雷神(たけみかづちのかみ)よりも武が優れていたのではにかと考えている。

個人的には二柱の神様は以上の点で似通っていると考えています。
また、出雲系の神様という共通項があるとも考えられますが、よくよく知ると、建御名方命は出雲系の神様ではない可能性が高いのです。
(こちらもいずれご紹介予定)

島根氷川神社の摂末社のご紹介

本殿(拝殿)の左手から時計回りにご紹介。

三峯山(左) 天満宮(右)

こちらは一つの社に二社が鎮座されている。

左には三峯山とあるので、三峯神社と思われる。
そうだとすると、御祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉(いざなみのみこと)と思われる。
須佐之男命のご両親ですね。

右には天満宮とあるので、御祭神は菅原道真公と思われる。

四社 左から『稲荷社』『神明社』『松尾大社』『荒脛社』

稲荷社の御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。
お稲荷さん。
そして須佐之男命の御子神でもあります。

神明社の御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。
須佐之男命のお姉さん。

松尾大社の御祭神は大山咋神(おおやまく(ぐ)いのかみ)。
須佐之男命の孫にあたる神様。
先日週末ただたかでご紹介させて頂いた赤坂の日枝神社の御祭神でもあります。
ちなみに私は京都の松尾大社に参拝させて頂いたことがあります。
もちろん写真はない。

荒脛社(あらはばき)。
御祭神は不明。
関東以北の先住民が崇めた神様ではないかと思われる。
埼玉に現存する荒脛社は、氷川三社の一つの中山神社、中浦和駅近くの田島氷川神社などがあります。
興味のある方は週末ただたかでご覧ください。

次回は島根氷川神社の御由緒のお話です。

さいたま市南西部の他の神社のご紹介はこちらをクリックしてください。
(別ウィンドウで開きます)

広告