青春18きっぷでめぐる鹿島神宮と香取神宮③ 鹿島神宮に参拝

青春18きっぷでめぐる鹿島神宮と香取神宮③ 鹿島神宮に参拝

御祭神
武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)

いつかは参拝させて頂きたいと思っていました。
しかしいつまでも思っているだけでは、いつまで経っても参拝することはできません。

ですので!
青春18きっぷが使える期間を好機と捉え、思い切って鹿島神宮に参拝させて頂きました。

鹿島神宮といえば、全国にある鹿島神社の総本社です。
御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)。
あまりにも有名な神様かと。

なぜならこちらの武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)ですが、実質的に国譲りを成功させた神様といえるからです。

また、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は『』の神様としてもたいへん有名です。
あの国譲りでさえ、武神である武甕槌大神によって成し遂げられたといえるのです。
ゆえに『武』に優れた神様である武甕槌大神は、現代でも武道に関わる方のみならず、スポーツなど勝負ごとに関わる方々から、篤い信仰を受けている神様でもあります。

今回は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を祀る、鹿島神宮のご紹介です。
(武甕槌大神に関する考察は以下からご覧いただけます)

鹿島神宮の御祭神の武甕槌大神について興味のある方はこちらをクリックしてください。

青春18きっぷでめぐる鹿島神宮と香取神宮に興味のある方はこちらをクリックしてください。




鹿島神宮駅から鹿島神宮へのアクセス

〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中2306−1
JR鹿島線 鹿島神宮駅から徒歩15分ほど
行きは上り坂なので、歩くのがつらい方はタクシーの利用がおすすめ。

車で参拝の際は大鳥居の脇などに駐車場あり。(有料:300円)

こちらが鹿島神宮駅を出たところ。

右手にタクシー乗り場があります。
真っ直ぐ進むと、ここから上り坂です。

それなりに傾斜があります。
途中自転車を押して上っている方とすれ違いました。

坂の途中に塚原卜伝さんの像があります。

塚原卜伝さんは剣の達人であり、鹿島市の出身だそうです。

塚原卜伝さんの像を越えて、ようやく坂を上り切ります。

こちらの信号を左折すれば、鹿島神宮へと続く門前町が広がっています。

さあ、いよいよ大鳥居が見えてきました。

いざ、鹿島神宮へ参拝

大鳥居から参道を進み楼門へ

こちらが鹿島神宮の大鳥居です。

こちらの大鳥居は、以前の大鳥居が東日本大震災で倒壊したため、近年になって新しくなっています。

大鳥居再建に興味のある方はこちらをクリックしてください。

また、こちらの大鳥居は一の鳥居ではありません。
一の鳥居は北浦(大きな河川)のほとりにあるのです。
残念ながら時間の都合で一の鳥居には行けませんでしたが、JR鹿島線の車窓から見ることができます
それほど大きな鳥居なのです。

鳥居をくぐると、ボランティアガイドさんがいらっしゃいました。
なんでも無料で鹿島神宮のガイドをしてくださるとのことです。
(受付は毎日9:00~11:30とのこと)

こちらが参道です。

鹿島神宮の格式に違わぬ、広く、美しい参道です。
こちらの参道の右手にあるのが稲荷社です。
御祭神は保食神(うけもちのかみ)とあります。
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と考えてもよいかと思われます。

また、参道の左手には関わりの深い摂社の坂戸社と沼尾社の遥拝所や津東西社や祝詞社、熊野社や須賀社があります。

失礼ながら、私はそちらに参拝するのを失念してしまいました。
ですので坂戸社や沼尾社に興味のある方はこちらをご覧ください。
(坂戸社も沼尾社も鹿島神宮から4kmほど離れた場所に鎮座されているのです)

鹿島神宮の摂末社に興味のある方はこちらをクリックしてください。

こちらが楼門です。

さすがは鹿島神宮です。
楼門も見事としか言いようがありません。

鹿島神宮の本殿(拝殿)のご紹介

楼門をくぐると、美しい境内が広がっています。

奥に見える白の鳥居が本殿(拝殿)の鳥居です。
現在の本殿(拝殿)は楼門から見て左を向いていますが、かつての大鳥居(御手洗池の方にある 後述)からはほぼ正面を向いている位置に鎮座されています。

さて、
こちらが本殿(拝殿)です。
御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)です。

たいへん立派な拝殿です。
写真で見るよりも、実際に目にすると、その立派さに圧倒されます。

そして、
以前から知ってはいたのですが、実際に確かめさせて頂きました。
やはり本殿(拝殿)はを向いています。

一般的に神社の社は南を向いていることが多いのですが、こちらの鹿島神宮の本殿(拝殿)は北を向いています。
社殿が北向きなのは、こちらの鹿島神宮が朝敵である蝦夷などのまつろわぬ民に対しての前線基地の役目も担っていたからだと考えられます。
朝廷の権威を北に向けて知らしめていたのでしょう。

社殿が北向きの他の神社に興味のある方はこちらをクリックしてください。

失礼ながら本殿も撮らせて頂きました。

本殿も荘厳であり、色彩もたいへん美しい。
まさに鹿島神宮の主祭神を祀るに相応しい本殿です。

鹿島神宮の参拝手順と高房社のご紹介

実は鹿島神宮の参拝には順序があったりします。
古例に則ると、本殿(拝殿)の参拝前に、本殿(拝殿)の手前にある高房社に参拝するのが習わしのようです。

こちらが高房社です。
本殿(拝殿)の手前に鎮座されています。

高房社
御祭神 建葉槌神(たてはづちのかみ)

現在の高房社は楼門の正面を向いていますが、かつては旧大鳥居(御手洗池の方にある)との位置関係から考えると、違う方向を向いていた可能性があります。
(現在の社の向きだと、旧大鳥居からの参道に向けて社が背を向けることになるため)

さて、
こちらの高房社の御祭神は建葉槌神(たてはづちのかみ)です。
よくよくお調べしてみると、たいへん興味深い神様でもあります。
あまりにも建葉槌神(たてはづちのかみ)に興味を惹かれたので、私は数日後に建葉槌神を祀る大甕(おおみか)神社静(しず)神社に参拝させて頂きました。

ですが今回は建葉槌神についてのご紹介は控えさせて頂きます。

▶建葉槌神について興味のある方はこちらをクリックしてください(準備中)。

▶建葉槌神を祀る大甕神社と静神社に興味のある方はこちらをクリックしてください(準備中)。

また、
こちらの高房社の左手、本殿(拝殿)から見て正面にあるのが

仮殿です。
重要文化財に指定されているようです。

また、

境内案内図によると本殿(拝殿)の左手に宝庫があり、さらに奥に三笠社があります。
ですが進入することができませんので、三笠社に直接参拝することはできないものと思われます。

奥参道から鹿園で鹿に和みつつ、奥宮へ参拝

鹿島神宮の本殿(拝殿)から奥宮(おくのみや)へは、奥参道を進みます。

こちらが奥参道の入り口です。

奥参道の入り口の右手には立札があります。

鹿島神宮には鹿島七不思議があるようです。

さて、奥宮を目指して奥参道を進みます。

すばらしいとしかいいようがありません。
これほど美しく整えられた社叢(しゃそう)は、他には伊勢の神宮の社叢ぐらいではないでしょうか。

奥参道を奥宮に向かって進んでいると、左手に鹿園が見えてきます。

おとなしくて可愛い鹿です。
奈良の鹿は放し飼いなので後ろからタックルをされたりするのですが、こちらの鹿はとてもおとなしくて、ただただ可愛らしい。

こちらの鹿園の脇に、さざれ石があります。

鹿園を離れて、再び奥参道を進みます。
すると右手に摂末社の一つ、熱田社が見えてきます。

熱田社(あつたのやしろ)

御祭神
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
稲田姫命(いなだひめのみこと)

熱田社といえば愛知県にある熱田神宮が有名かと。
御祭神は素戔嗚尊(須佐之男命)と稲田姫命(奇稲田姫命=くしなだひめのみこと)の夫婦神です。
須佐之男命と奇稲田姫命は、埼玉にある武蔵一宮氷川神社の御祭神でもあります。

武蔵一宮氷川神社に興味のある方はこちらをクリックしてください。

また、
熱田神宮は須佐之男命や奇稲田姫命を御祭神とするよりは、三種の神器の一つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社だそうです。

草薙剣を祀ることから、熱田神宮もまた『武』に関係のある神社であると連想できます。

そのためか、鹿島神宮にあるこちらの熱田社もまた、社殿が北向きなのです。

ちなみに、
こちらの熱田社は明治以前は七夕社(田畑社)と呼ばれていたそうです。
農業守護の社だったようです。
須佐之男命と奇稲田姫命とえいば、稲作に関わりの深い神様ですからね。

武甕槌大神の荒魂を祀る奥宮に参拝

奥参道を進んでいくと、左手に休憩所が見えてきます。

こちらの休憩所の向かいに鎮座されている社こそ、

武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)の荒魂(あらみたま)を祀る、奥宮(おくのみや)なのです。

ちなみに荒魂とは、神様の持つ活動的な部分を指します。
反対語が和魂(にぎみたま)ですね。

荒魂が軍事的な面を、
和魂が政治的な面を、
それぞれ担っていると考えられなくもないかと。
(正確な表現ではありません!)

こちらの社殿はもともと本宮の社殿だったようです。
それが現在の本宮社殿が奉建されるにあたり、現在の地に移されて奥宮となったとのことです。

当然こちらの奥宮も社殿は北向きです。

さて、
こちらの奥宮から正面の方に進めば御手洗池(みたらしいけ)へ、奥宮の背面の方に進めば要石へと参拝できます。

鹿島神宮の御手洗池と大鳥居の跡

奥宮から御手洗池へ進む道中は下り坂です。

こちらの下り坂、ところどころ二段ほどの階段があったりします。
この階段が見えづらいのです。
小さなお子さんが坂を駆け下りたら階段があると分からずにこけてしまうかもしれません。

さて、
坂を下り終えると休憩所があり、その奥に御手洗池があります。

さすがは鹿島神宮。
鯉も立派な気がします。

こちらの御手洗池の奥に湧水口があります。

御手洗池の向かいには大黒社があります。

御祭神
大国主命(おおくにぬしのみこと)

さて、
参道を先まで進んでいくと、このような光景があります。

こちらはおそらく、かつての大鳥居の跡なのだと思われます。
それというのも、かつては御手洗池のあるこちら側が参道の入り口だったようなのです。
ですのでかつてはこちらに大鳥居があり、人々は御手洗池から参拝していたのだと思われます。

なぜ参道が変わってしまったのかは不明です。

ちなみに、
こちらの大鳥居の跡の先に駐車場があります。(おそらく無料)

鹿島神宮の要石

御手洗池から奥宮の方に戻り、奥宮の脇にある小道を3分ほど進んでいくと、要石があります。

ほんの少し先が見えているのが要石です。
なんでも徳川光圀が家来に掘らせてみても、
「七日七夜掘っても掘り切れず」
だったそうです。

社務所の近くにある摂末社

本殿(拝殿)の向かいにある社務所の近くにも摂末社があります。

こちらが御厨社(みくりやしゃ)。
御祭神は御饌津神(みけつかみ)。

こちらが祖霊社です。

鹿島神宮の大鳥居の外側にある摂末社

大鳥居の外にも複数の神社が鎮座されています。
週末ただたかでは二社、ご紹介させて頂きます。
こちらの二社も鹿島神宮の摂末社と考えてよいと思われます。

伊勢神社

御祭神
天照大御神(あまてらすおおみかみ)

大鳥居脇の駐車場の先に鎮座されています。

こじんまりとした境内には

月読大神と猿田彦大神と彫られた石板があります。
どちらも伊勢の神宮の近くに祀られている神様です。

龗神社(りゅうじんじゃ)

御祭神
高龗神(たかおかみのかみ)
闇龗神(くらおかみのかみ)

水を守り、火を防ぐ神様とのことです。

鹿島神宮の御祭神と参拝したことで生じた疑問点を考察する

鹿島神宮のご紹介はたいへん長くなってしまいました。
最後までめげずに、くじけずに、読んで頂きましてありがとうございます。

鹿島神宮の考察については別途ご紹介させて頂きます。興味のある方はぜひご覧ください。

▶鹿島神宮の考察について興味のある方はこちらをご覧ください。(準備中)

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