青春18きっぷでめぐる水の都① 鳥獣がくつろぐ三嶋大社に参拝

青春18きっぷでめぐる水の都① 鳥獣がくつろぐ三嶋大社に参拝

御祭神
大山祇命(おおやまつみのみこと)
積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)

青春18きっぷでめぐる神社神社シリーズですが、今回は静岡県は三島市にある三嶋大社に参拝させて頂きました。

え?
三島なら新幹線で行ったほうが便利だよね、ですか。
まったくもっておっしゃるとおりです。

ですがせっかく青春18きっぷがあるので、JR三島駅までローカル線で行ってきました!
予算の都合もあるので!

それに、
今回は三嶋大社だけではなく、熱海とか湯河原にも立ち寄ってきましたので、青春18きっぷのほうが都合がよかったのです!

さて、
そんなこんなで参拝させて頂いた三嶋大社ですが、やはり実際に参拝させて頂くと多くの気づきが得られます。
今回は三嶋大社の御祭神や歴史というよりは、三島という土地が美しい水と鳥獣にあふれるところなのだなということを知ることができました。

ですので今回は、三嶋大社だけではなく、美しい水と鳥獣にもスポットを当ててご紹介させて頂きたいと思います。




三嶋大社へのアクセス

〒411-0035 静岡県三島市大宮町2丁目1−5
JR三島駅から徒歩20分ほど

バスもあると思われますが、30分ほどかけてのんびり歩いていくのもおすすめ。
道中はきれいな水が流れていて、カモをのんびり眺めるのがおすすめだぞ!

いざ、鳥獣のあふれる三嶋大社へ参拝

大鳥居から総門へ

こちらが三嶋大社の大鳥居。
たいへん立派です。

ちなみに大鳥居の向かいには門前町(?)があったりします。

大鳥居をくぐると橋があります。

やはりしっかりとした神社には、現在でも橋があります。
神社にある橋は一説によると、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)を隔てる境界なのだとか。

こちらの橋は神池の上に架かっています。
橋を渡って左手には神池の説明書きと厳島神社があります。
厳島神社などの水(航海)と関わりの深い神社は、このように浮島に鎮座されていることが多いのです。

ちなみに、

早速鳥獣がお出迎えしてくれました。

こちらにも鳥獣が!

参拝後に気が付いたのですが、こちらの三嶋大社の境内は鳩がたくさんいます。
鳩を追い払わないという三嶋大社の考えなのか、きれいな水に鳩が寄ってくるのかは分かりませんが、三嶋大社の境内は鳩のくつろげる空間のようです。

さて、
参道を進んでいくと総門があります。

こちらの総門の右手にお土産屋さんがあり、なんと鹿せんべいを売っています!

総門をくぐると整然とした境内が広がっています。

たいへんきれいな境内です。
点々と映っているのはもちろん鳩です。

こちらの写真の右手には宝物館があるのですが、

鳩の水飲み場となっているようです。
どこまでも鳩に優しい三嶋大社なのです。

三嶋大社の由緒書きと神門

三嶋大社の由緒書きは手水者の屋根の内側にあります。

大山祇命[おおやまつみのみこと]、
積羽八重事代主神[つみはやえことしろぬしのかみ]、
御二柱の神を総じて三嶋大明神[みしまだいみょうじん]と称しています。

大山祇命は山森農産の守護神、また事代主神は俗に恵比寿様とも称され、福徳の神として商・工・漁業者の厚い崇敬をうけます。

御創建の時期は不明ですが、古くより三島の地に御鎮座し、奈良・平安時代の古書にも記録が残ります。三嶋神は東海随一の神格と考えられ、平安時代中期「延喜の制」では、「名神大」に列格されました。社名・神名の「三嶋」は、地名ともなりました。

中世以降、武士の崇敬、殊に伊豆に流された源頼朝は深く崇敬し、源氏再興を祈願しました。神助を得てこれが成功するや、社領神宝を寄せ益々崇敬することとなりました。この神宝の中でも、頼朝の妻、北条政子の奉納と伝えられる 国宝「梅蒔絵手箱 及び 内容品 一具」は、当時の最高技術を結集させたものとして知られています。

頼朝旗揚げ成功以来、武門武将の崇敬篤く、又、東海道に面し、伊豆地方の玄関口として下田街道の起点に位置し、伊豆国 一宮として三嶋大明神の称は広く天下に広まっていきました。

その後、明治4年の近代の社格制度では、官幣大社に列せられています。又、平成12年には、御本殿が重要文化財に指定され、当社の文化的価値の高さも再認識されています。
三島大社ホームページより引用)

また手水者の向かいには神馬舎があります。
ここにも鳥獣がいるのです。(馬は像ですけどね)

こちらが神門です。

神門をくぐると、いよいよ本殿です。

三嶋大社の本殿と摂末社と舞殿とキンモクセイ

楼門をくぐった境内の様子。

楼門をくぐると正面に舞殿があります。
本殿(拝殿)の正面に舞殿があるのは、武蔵国一之宮の氷川神社と同じ構造です。

巫女さんもお仕事をされていました。

こちらが本殿(拝殿)です。

本殿(拝殿)の左手にあるのが若宮神社です。

そして本殿(拝殿)の両脇、舞殿の左右にも摂末社が整然と鎮座されています。

舞殿の左手にあるこちらが見目神社です。

見目神社の左にあるのが五つの神社が一つになった社です。
写真の手前(本殿に近いほう)から、大楠社、天神社、聖神社、第三社、幸神社です。

また舞殿の右手にも同様に五つの神社が一つになった社があります。

写真の奥(本殿に近いほう)から、船寄社、飯神社、酒神社、第二社、小楠社です。

また、舞殿の右手には国指定天然記念物のキンモクセイがあります。

このように三島大社の神門をくぐった先は、たいへんきれいに管理されていて、整然とそれぞれの社が鎮座されています。

また境内には伊豆魂神社もありますが、ご紹介は控えさせて頂きます。

三嶋大社の神鹿園のご紹介

鹿好きのみなさん、お待たせしました。
三嶋大社の鹿たちのご紹介です。

神門を出て、宝物殿の裏手のほうに進むと鹿がたくさんいます。

かなり近い距離で鹿を見れます。
鹿好きにはたまりませんな。
(私は鹿マニアではない)

ちなみに、
総門の右手にあるお土産屋さんで鹿せんべいが買えますので、鹿と触れ合いたい方は鹿せんべい(1束150円)を買ってみるのもありかもしれません。

三嶋大社の鹿は奈良の鹿と違って大人しいので、奈良の鹿にトラウマのある方も安心して鹿せんべいをあげることができますよ。(たぶん)

ちなみに私は奈良の鹿に囲まれて泣きそうになったことがあります。
四面楚歌みたいな感じでした。

三嶋大社の本殿の御祭神のご紹介

御祭神
大山祇命(おおやまつみのみこと)
積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)

大山祇命(おおやまつみのみこと)

主祭神は大山祇命(大山祇神や大山祇大神の表記のほうが馴染みがあるかもしれません)と思われます。
それというのも、大山祇命はお名前が示すように山と関わりの深い神様と考えれます。

神奈川県伊勢原市にある大山阿夫利神社の御祭神も大山祇大神です。

そしてこちらの三島大社の『山』といえば、もちろん富士山でしょう。
(箱根山や愛鷹山の可能性もありますけど)
おそらくこちらの三島大社の本殿(拝殿)をとおして、富士山も拝む形を取っているのだと考えられます。

積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)

事代主神(ことしろぬしのかみ)といえば、一般的には出雲の大国主命(おおくにぬしのみこと)の御子神とされている神様です。

また少彦名命(すくなひこなのみこと)と同一視されることもあったりと、大国主命の御子神なのかどうか分からなくなる神様でもあります。

しかし事代主神が祀られている場合、恵比寿様と同一視さえることが多いのです。
三島大社のホームページにもそうありますし。

さて、
恵比寿様といえば漂着神信仰ですね!(個人的に)

漂着神信仰に興味のある方はこちらをクリックしてください。

そう、
こちらの三島大社も漂着神と関わりのある神社と考えられなくもないのです。
漂着神というよりは、航海技術でしょうか。

というのも、
そもそもこちらの三島大社は伊豆七島とゆかりがあるのだそうです。

伊豆七島はそれぞれの島に伊豆大明神の后神や御子神が祀られているとあります。

后神とは摂社の見目神社に祀られている后神を指すと思われます。

そしてこちらの見目神社をインターネットで調べてみると、事代主神の后神を祀る神社と紹介ているサイトがあったりします。

さて、
そうなると伊豆七島に祀られている后神は、事代主神の后神と考えられます。

そして事代主神=少彦名命や恵比寿様とされています。
少彦名命も恵比寿様も海を渡ってきた神様です。

よって、
事代主神もまた、海を渡る術を持つ神様と考えられます。
海を渡る技術を持っているのであれば、伊豆七島を治め、本土(伊豆半島)と行き来することも可能だったことでしょう。

ですので三嶋大社には大山祇大神だけはなく、事代主神も祀られているのだと考えられます。

さて、
次回は三嶋大社の境外の摂末社や関わりの深い神社をご紹介させて頂きます。

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