武蔵国足立郡の名残か 足立神社に参拝②~摂末社編~

さいたま市にある足立神社の摂末社のご紹介

前回は猿田彦命と天鈿女命の関係性を考えるあまり長文になってしまいました。
そのため足立神社の摂末社をご紹介できず。
ですので今回ご紹介です。

足立神社の詳細は前回をどうぞ。




さいたま市の足立神社 本殿のご紹介

御祭神
猿田彦命(さるたひこのみこと)
天鈿女命(あめのうずめのみこと)

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さいたま市の足立神社 摂末社のご紹介

こちらの足立神社の摂末社は拝殿(本殿)に向かって左脇に二社、右脇に三社、横並びに並んでいます。

足立神社摂末社(右脇手前から)

八雲社

御祭神
素戔嗚尊(すさのおのみこと)

素戔嗚尊の表記は横の説明書きのまま。
大宮の武蔵一宮氷川神社の御祭神の須佐之男命と同じ神様。

八雲社の『八雲』から連想されるものとすれば、

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を

日本初の和歌とされています。
詠んだのは須佐之男命とされています。

始まりの『八雲立つ』。
その八雲から、八雲神社を連想せずにはいられません。
ですが、
現時点では八雲神社については勉強不足なので、またの機会に詳しくご紹介させて頂きます。

個人的には八雲神社や八坂神社が摂末社の場合、神仏習合の名残と考えていたりします。
八雲神社や八坂神社の場合、須佐之男命と本地仏とされる(になった)牛頭天王が祀られていたことが多いような気がします。

稲荷社

御祭神
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ

倉稲魂命(うかのみたまのみこと)の別表記。
お名前のとおり稲の神様。
そして須佐之男命の御子神だったりもします。

浅間社

御祭神
木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

お名前からして可憐である。
天孫降臨をされた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の奥さん。

足立神社摂末社(左脇手前から)

風天社

御祭神
不明

『風天』で検索すると、仏教の天部の仏様、十二天の一人とあった。
よって元々仏様を祀っていたことが考えられる。

周辺の神社(寺)を合祀したからだろうか。

神明社

御祭神
天照大御神(あまてらすおおみかみ)

須佐之男命のお姉さんであり、天津神の代表ともいえる神様。

由緒書きと祀られている神様の不一致

三の鳥居の脇にある由緒書きにある御祭神と、本殿・摂末社の御祭神が合致しない。

由緒書きによるとご紹介した神様以外に
別雷命
菅原道真公
応神天皇
大山祇命
事代主尊
清和天皇

が祀られているとのこと。
須佐之男命のお名前がありませんね。

別雷命はお名前からして風天社でしょうか。
菅原道真公もおそらく風天社でしょう。
大山祇命は浅間社ですね。
事代主尊は出雲系の神様とのことですから八雲社ですかね。
応神天皇といえば八幡宮ですが、境内には見当たりませんでした。
清和天皇は分かりません。

このように由緒書きと境内にある説明書きに御祭神の差異があります。
もっとも、そこに謎があるかは分かりませんけどね。

猿田彦命とさいたま市のちょっとしたつながり

さいたま市緑区には道祖土という地名があります。

道祖土。
何と読むのでしょうか?

さて、

足立神社の御祭神の猿田彦命ですが、道祖神とされることもあるようです。

そして道祖神とは塞神(さいのかみ)とも呼ばれます。
そしてさいたま市緑区の道祖土は、さいど、と読みます。
この地名はおそらく道祖神、つまり塞神(さいのかみ)から来ているのでしょう。

そして道祖神といえば猿田彦命。
ここにもまた、猿田彦命のお姿が・・・。

と考えるのは、発想が飛躍しすぎですね。
たまたま埼玉の難読地名に道祖土があったので、その紹介でした。

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