長野駅の神社⑧ テングノムギメシ!? 善光寺近くにある飯縄神社に参拝

テングノムギメシ!? 善光寺近くにある飯縄神社に参拝

御祭神
大戸道尊(おおとのじのみこと)

明治になり
皇足穂命(すめたるほのみこと)

先日ご紹介させて頂いた武井神社の近くに鎮座されていたので参拝させて頂きました。

参拝時はこれといった特徴も見られず一般的な神社かと思ったのですが、あらためて調べてみると、こちらの飯縄神社は興味を惹かれる神社でした。

どうやらこちらの飯縄(いいづな)神社は、飯縄山にある飯縄神社が総本社であるようです。

御祭神の大戸道尊(おおとのじのみこと)と皇足穂命(すめたるほのみこと)については、飯縄神社の公式ホームページを参考にさせて頂きました。

さて、
こちらの飯縄神社ですが、山の頂に食べられる砂=飯砂(いいずな)があり、そこから転じて飯縄山となり、飯縄神社となったようです。

そしてこちらの食べられる砂ですが、テングノムギメシと呼ばれているもののことだそうです。

テングノムギメシ。
初めて目にしました。
たまたま参拝させて頂いた飯縄神社から、まさかこのような知識を得ることができるとは。
神社を参拝すると、いろいろなことを知ることができます。

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善光寺近くにある飯縄神社へのアクセス

長野県長野市三輪(大字)
武井神社から徒歩5分もかからないぐらい

狭い道を進んだところに鎮座されています。

いざ、善光寺近くの飯縄神社に参拝

幅の狭い生活道路を歩いていると、飯縄神社が見えてきます。

こちらが鳥居。

やはり木製の鳥居です。
雰囲気のある鳥居です。

こちらが本殿(拝殿)。

以上です。
たいへんこじんまりとした神社です。

しかしこちらの飯縄神社は、長野に多く分布しているようでもあります。
その中の一つが、こちらの善光寺近くに鎮座されています。

善光寺近くにある飯縄神社の御由緒

当神社は、西暦270年頃第15代応神天皇の御代飯縄山山頂に天神大戸道尊を祀り、飯縄大明神と称したのがそもそもの起こりで、本地を大日如来とし 848年学問行者が飯縄山に入山して、この如来の尊容を拝したと言われる。
西暦1233年に信濃国荻野(信州新町)の地頭 伊藤兵部太夫豊前守忠綱が、飯縄大明神のお告げにより入山し、山頂に飯縄大権現を勧請した。忠綱の 子、盛綱も父に従い入山し、荼枳尼天の法を修得、 父より飯縄の法(管狐を使う独特の法術)を受継ぎ、飯縄原始忍法を確立、自ら「千日太夫」と称し、飯縄信仰を全国に広げると共に忍法の祖となった。
又、武門の尊崇を受け、特に足利三代将軍義満は、 紫金仏の地蔵菩薩像を飯縄山本地仏として寄進し、室町時代末期には武田・上杉両家の深い尊信を受け 神領を寄進され、徳川三代将軍家光も朱印地百石を寄進するなど、飯縄信仰は全国的に伝播、万余の末 社を有し、全盛を誇った。この里宮は、千日太夫の冬季居所に武田信玄が創建したものといわれる。
飯縄山は山頂より食べられる砂(飯砂)を産し、参籠の行者等は、これを採って食べたことから飯砂山、転じて飯縄山と言い、これは保食神(皇足穂命)の霊徳として、明治六年長野県庁より皇足穂命神社の称号を与えられた。
飯縄神社公式ホームページより引用)

善光寺近くにある飯縄神社の本殿(拝殿)のご紹介

御祭神
大戸道尊(おおとのじのみこと)

明治になり
皇足穂命(すめたるほのみこと)

大戸道尊(おおとのじのみこと)

記・紀にみえる神。
神世7代の第5代男神で,女神大苫辺尊(おおとまべのみこと)と対をなす。「古事記」では意富斗能地神(おおとのじのかみ)。
コトバンクより引用)

皇足穂命(すめたるほのみこと)

皇足穂命は保食神だそうです。
しかし現時点ではそれ以外のことは不明です。
今後理解が深まった際に、あらためてご紹介させて頂ければと思います。

飯縄=飯砂=テングノムギメシ

食べられる砂。
ずいぶん前にテレビで見たことがあるような、ないような・・・。

その食べられる砂、飯砂(いいずな)が、飯縄神社のお名前の由来のようです。

長野の地は山や川、湖といった環境に恵まれていることが、古来より独立した文明を築けてきた理由の一つだと個人的には考えています。
(東北地方で縄文時代が一万年に渡って続いたのと同じ理屈です)

しかし!
山の樹々や川の恵み以外にも、食べられる砂の恵みがあったとは・・・。

もちろん日常的に砂を食していたわけではないでしょうが、いざという時に食べられる砂があるというのは、昔の人々が生きていく上で大きかったのではないでしょうか。
狩猟や漁猟、木の実の収穫は確実ではありませんからね。

やはり長野の地は、稲作といった外来の文化がなかった時代からある程度定住が可能な地だったのかもしれません。

ちなみにその食べられる砂、飯砂(いいずな)ですが、テングノムギメシと呼ばれるものだそうです。

高山の地面に生ずる特異植物で、飯砂(めしずな)などともよぶ。日本特産で、富士火山帯およびその付近の標高1000メートル以上の火山性山地だけに産する。灰褐色でゼラチン質に富む。1センチメートル以下の小塊状体であるが、草地の地表下5~20センチメートルの所では厚い層となる。冬季に繁殖する。山の修験(しゅげん)者などがこれを食べて飢えをしのぐといわれ、その名は江戸時代から知られていた。テングノムギメシがなんであるかは長い間不明であったが、藍藻(らんそう)植物のグロエオカプサGloeocapsaとグロエオテカGloeothecaが主体であるというのが最近の一致した見解である。
コトバンクより引用)

たまたま参拝させて頂いた飯縄神社でしたが、食べられる砂、テングノムギメシという思わぬ知識を得ることができました。

長野の地にはかつて、テングノムギメシを食糧の一つとしていた人々が住んでいたのかもしれません。

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東京から善光寺近くの飯縄神社に行くには

北陸新幹線だと近い気がする(東京駅~長野駅)

北陸新幹線かがやき 1時間30分ほど 運賃片道8,200円ぐらい

北陸新幹線はくたか 1時間40分ほど 運賃片道7,680円ぐらい

高速バスだと安い!

時間帯や曜日にもよりますが、かなり安い!
高速バス

昼行便 1,200円~(池袋8:00発~長野駅12:04着)

北陸新幹線だとすぐだけど、ちょっとお高い。でも時間の節約になる。
高速バスだと時間はちょっとかかるけど、安い!
時間に余裕のある方は高速バスがおすすめです。

善光寺七社参拝の宿泊先

長野第一ホテルに宿泊しました。

展望風呂や無料朝食のそばが嬉しいホテル。

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