青春18きっぷでめぐる千葉の姫神様② 上総国一之宮 玉依姫命を祀る玉前神社に参拝

青春18きっぷでめぐる千葉の姫神様② 上総国一之宮 玉依姫命を祀る玉前神社に参拝

御祭神
玉依姫命(たまよりひめのみこと)

青春18きっぷを使用して千葉県の姫神様を祀る神社を参拝するシリーズの1回目は、上総国一之宮 玉前神社(たまさきじんじゃ)をご紹介させて頂きます。

写真の本殿(拝殿)は改修中だったのか、白い幕に包まれていました。
玉前神社の平成の大修理は平成29年に終わったようなのですが、まだ作業が残っていたんですかね?

残念ながら本殿(拝殿)の美しいお姿は見ることが叶いませんでしたが、それでも十分に参拝させて頂くことができました。




上総国一之宮 玉前神社へのアクセス

〒299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮3048
JR外房線 上総国一之宮駅から徒歩10分ほど
平坦な道なので楽々参拝できます。

道中、門前町なのかお店が立ち並んでいる。
とくに大鳥居の手前のお土産屋のみかん大福はおすすめだぞ!(後述)

いざ、上総国一之宮 玉前神社に参拝

こちらが大鳥居です。

海岸線から上る太陽の光を受けられるように東に面しています。
(本殿は南向き)

大鳥居をくぐると二の鳥居があります。

そして二の鳥居の脇には、

ご神水があります。
少量なら持ち帰りも可能なようです。
ちなみに私は持ち帰りはせず、その場で少し頂きました。
(私は加熱処理とか気にせずがっつり飲みます)

うむ、金属の味がする。

下の写真にある石が変色していることからも、ご神水に何かしらの金属が含まれていることが分かります。
人体には適量の金属も必要ですからな。

二の鳥居をくぐって右手に折れると三の鳥居があります。

こちらの三の鳥居の右手にあるのがさざれ石と、

子宝の御利益があるとされる、三本のいちょうです。

ちなみにいちょうの左手に由緒書きがあります。

三の鳥居に戻りまして、三の鳥居をくぐると本殿(拝殿)が正面にあります。

本殿(拝殿)の左隣には、

休憩所を用意してくれています!
夏場や冬場の参拝にはありがたい限りです。

ちなみに休憩所の中にはいろいろな資料があります。
こちらは一宮町のイメージキャラクター、一宮いっちゃん。

そしてこちらの休憩所の左手奥には、

『はだしの道』なるものがあります。
砂利の敷かれた道をはだしで歩くことで、いろいろな効果があるとのことです。

ちなみに私は三周してみました。

一周廻りて無垢となす(?)
一周目はわりと平気です。

二周廻りて気を入れて
二周目はかなり足の裏が痛いです。

三周廻りて気を満たす。
三周目は足の裏の痛みによちよちとしか歩けませんでした・・・。

さて、
こちらのはだしの道の奥にあるのが、十二神社です。

こちらの十二神社ですが、興味深いですね。
確証はありませんが、こちらの十二神社の御祭神から房総半島、もしくは房総半島の外房(東側)の信仰が想像できる気がします。

とくに久那斗命(くなどのみこと=岐神(くなどのかみ))が祀られているところに、千葉あたりの神社の姿を解き明かす手がかりがあるのかもしれません。

ちなみに、
岐神(くなどのかみ)は東国三社の一つ、息栖神社の主祭神です。

▶岐神に興味のある方はこちらをクリックしてください。

さて、
本殿(拝殿)の右手には、手前から、舞殿と御神木、招魂社、社務所があります。

写真は舞殿と御神木です。

三の鳥居を出て、いちょうの反対側には二つの摂末社があります。

手前からおそらく稲荷神社(おきつねさまがいらっしゃるので)と、

三峯神社があります。

上総国一之宮 玉前神社の本殿(拝殿)のご紹介

御祭神
玉依姫命(たまよりひめのみこと)

上総国一之宮 玉前神社のホームページによると、御由緒は正確には分かっていないようです。

また御祭神に関しても、

玉前神社の古社記には鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)のご神名が併記されています

とあります。

鵜茅葺不合命は、玉依姫命のお姉さんである豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と彦火火出見尊(ひこほほでのみこと=山幸彦)の御子神です。

ちなみに彦火火出見尊(ひこほほでのみこと=山幸彦)は、天孫降臨をされた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と木花咲耶姫命(このはなさくやびめのみこと)の御子神です。

そして、
豊玉姫命は出産の際に夫(彦火火出見尊)にワニの姿(サメの姿?)を見られたことを恥じて、鵜茅葺不合命のお世話を妹の玉依姫命に任せて海に帰ってしまいます。

豊玉姫命は海神の娘なのです。
なのでワニ(サメ?)なのだそうです。

そしてそして、
結果として、玉依姫命は甥っ子である鵜茅葺不合命と結婚されるのです!

まあ、一族の血を絶やさないためとかで、親族の結婚が当たり前の時代もあったようですからね。

そして玉依姫命と鵜茅葺不合命の御子神こそが初代天皇の神武天皇とされています!

そう、
玉依姫命は初代天皇のお母さんとされている神様なのです。

しかし、
玉依姫命は分からないことが多い神様でもあります。
というのも、
同じお名前の神様が別の役割をされていたりもするのです。

たとえばですけど、
京都の下鴨神社の御祭神も玉依姫命だったりもします。

一説には玉依姫命とは固有名詞ではなく、特別な巫女を指す普通名詞なのだそうです。

この説はなるほどと思わされます。
しかし、
初代天皇のお母さんである神様を、お名前ではなく通称で呼んだりするでしょうか?

そのことが個人的には気になっているのです・・・。
だって、初代天皇である神武天皇といえば、日本の神話や歴史で重要な人物です。
それなのにその神武天皇のお母さんのお名前が固有名詞ではなく、通称という・・・。

謎です。

そして初代天皇である神武天皇のお母さんとされる神様が、現在の千葉県にある上総国一之宮 玉前神社に祀られているのもまた、謎です。

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