渋谷駅の神社② 渋谷氏の氏神として尊崇された金王八幡宮に参拝

渋谷駅の神社② 渋谷氏の氏神として尊崇された金王八幡宮に参拝

御祭神
応神天皇
(品陀和気命・ほんだわけのみこと)

渋谷駅の東側に、金王八幡宮(こんのうはちまんぐう)という大きな神社があります。

渋谷駅といえば日本でいちばん雑多な繁華街(私調べ)。
いつも人で溢れていて、おしゃれでない私は立ち寄りがたい街でもあります。

しかし渋谷駅の繁華街の反対側である東側は、また違った雰囲気があります。

今回は渋谷駅の東側に鎮座されている金王八幡宮をご紹介させて頂きます。
同時に、現時点で分かっている限りの『八幡様』についても考察していきたいと思っています。




渋谷駅の東側にある金王八幡宮へのアクセス

〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目5−12
JR渋谷駅から徒歩7分ほど

渋谷駅の東側は、西側の繁華街とはまた違った雰囲気だぞ!

いざ、渋谷駅の東側にある金王八幡宮に参拝

せっかくですので大鳥居からご紹介です。

たいへん大きな鳥居です。
下をくぐろうとしているタクシーと比べると、大鳥居の大きさが分かって頂けるかと思います。
これほど大きな鳥居が渋谷駅のすぐ近くにあるという不思議・・・。

大鳥居をくぐって参道を進むと、本殿(拝殿)へと続く二の鳥居があります。

二の鳥居をくぐると、楼門があります。

楼門を抜けると、

整然とした、たいへんきれいな境内が広がっています。

また楼門を抜けた右手には、

御神木でしょうか。
美しい樹が茂っています。

こちらが本殿(拝殿)です。

たいへんきれいで、そしてどこか威厳のある社殿です。

本殿(拝殿)の左手前には舞殿があります。

舞殿もまた、たいへんきれいです。

舞殿の左手に二つの摂末社が並んで鎮座されています。

こちらが玉造稲荷社。
御祭神は宇賀御魂命(うがのみたまのみこと=倉稲魂命)。
お稲荷さんですね。おきつねさまです。

こちらが御嶽神社(みたけじんじゃ)。

御祭神は

櫛眞知命(くしまちのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
少名毘古那命(すくなひこなのみこと)
日本武尊(やまとたけるのみこと)

とのこと。

週末ただたかでは、今まで御嶽神社は摂末社としてご紹介させて頂いたことは何度もあります。
しかし私は櫛眞知命(くしまちのみこと)という神様のことを見落としていたようです。

櫛眞知命。
いったいどのような神様なのでしょうか。
気になりますが、櫛眞知命については別の機会にご紹介させて頂ければと思います。

さて、
金王八幡宮にはもう一つ摂末社(御影堂)があります。
楼門をくぐって右手に進み、そしてさらに右手に折れて奥まで進むと、

金王丸御影堂があります。

金王丸とは・・・

金王丸は、渋谷重家夫妻が当八幡宮に

授児祈願を続け、八幡神の霊夢(啓示)により、永治元年(1141)8月15日誕生しました。

金王丸17歳の時、源義朝に従い保元の乱に出陣。平治の乱ののち出家し、土佐坊昌俊と称し義朝の御霊を弔いました。

  また、頼朝とも親交が深く鎌倉幕府開幕にも尽力。義経追討の命を受け、文治元年(1185)10月23日夜、心ならずも義経の館に討ち入り勇ましい最期を遂げました。

頼朝は、金王丸の忠節を偲び、鎌倉の館よりこの地に桜樹を移植し「金王桜」と名付けました。

この御影堂には、保元の乱出陣の折、自分の姿を彫刻し母に残した木像が納められ、更に金王丸が所持した「毒蛇長太刀」も保存されております。
金王八幡宮ホームページより引用)

金王八幡宮の御由緒

金王八幡宮の由緒書きは高いところにあるので読みづらいです・・・。
ですので金王八幡宮のホームページより引用させて頂きます。

当八幡宮は、第73代堀河天皇の御代、寛治6年正月15日(1092)鎮座いたしました。

桓武天皇の曽孫である高望王の後裔で秩父別当平武基は源頼信による平忠常の乱平定において功を立て、軍用八旒の旗を賜り、その内の日月二旒を秩父の妙見山(武甲山では?)に納め八幡宮と崇め奉りました。

武基の子武綱は、嫡子重家と共に後三年の役の源義家の軍に300騎余を従え1番で参向し、仙北金沢の柵を攻略しました。その大功により名を河崎土佐守基家と賜り武蔵谷盛庄を賜りました。義家は、この勝利は基家の信奉する八幡神の加護なりと、基家が拝持する妙見山の月旗を乞い求め、この地に八幡宮を勧請しました。

重家の代となり禁裏の賊を退治したことにより堀河天皇より渋谷の姓を賜り、当八幡宮を中心に館を構え居城としました。渋谷氏は代々当八幡宮を氏族の鎮守と崇めました。これが渋谷の発祥ともいわれ、現在も境内に渋谷城砦の石が保存されています。

渋谷氏が武蔵谷盛庄七郷(渋谷、代々木、赤坂、飯倉、麻布、一ツ木、今井など)を領していたので、当八幡宮は八幡通り(旧鎌倉街道)、青山通り 宮益坂 道玄坂(旧大山街道)を中心とする、渋谷、青山の總鎮守として崇められています。⇒氏子区域

当八幡宮は、古くは単に八幡宮又は渋谷八幡宮と称しておりましたが、渋谷金王丸の名声により、金王八幡宮と称されるようになりました。
金王八幡宮ホームページより引用)

金王八幡宮の御祭神のご紹介

御祭神
応神天皇
(品陀和気命・ほんだわけのみこと)

八幡宮ですので、御祭神は第15代天王の応神天皇とされています。

品陀和気命(ほんだわけのみこと・誉田別尊)とは応神天皇の諱(いみな)とされています。
諱とは死後の尊称のことです。

さて、
どうやら八幡宮の本来の御祭神は『八幡様』のようなのです。
それでは『八幡様』とはどのような神様なのか?
なぜ応神天皇と同一視されるようになったのか?

『八幡様』に関しての考察はあらためてご紹介させて頂ければと思います。
長くなるので・・・。

▶『八幡様』の考察はこちらをクリックしてください。(準備中)

金王八幡宮の傍にある豊栄稲荷神社のご紹介

金王八幡宮の向かって左手、道路を挟んだところに豊栄稲荷神社があります。

御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と考えられます。
お稲荷様ですね、おきつねさまです。

大都会渋谷にも神社があるのです。

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