今回の目次
我孫子市の神社① 御祭神のお名前が気になる我孫子総鎮守の柴崎神社に参拝
御祭神
天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
蒼稲魂命(うかのみたまのみこと)
日本武尊(やまとたけるのみこと)
別雷神(わけいかづちのかみ)
金山彦命(かなやまひこのみこと)
大山咋命(おおやまつみのみこと)
今回は千葉県の我孫子市にある柴崎神社のご紹介です。
我孫子市は現在の千葉県の北の端、茨城県との堺にあります。
千葉県や茨城県の神社に興味のある方にはたまらない土地です。(変な表現ですけど)
さて、
我孫子市の最初の神社は、我孫子市総鎮守の柴崎神社のご紹介です。
が、
神社に興味のある方なら御祭神に
「???」
と思われたかもしれません。
御祭神の表記は誤植ではなりません。
境内にある由緒書きのままです。
そう、
柴崎神社の御祭神の表記は少し違うのです!
素戔嗚尊(すさのおのみこと)の表記ですが、『戔』の字の下に『皿』がある漢字です。
(変換できなかったので『戔』表記です)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)の表記が、『蒼』稲魂命となっています!
大山咋命のフリガナが『おおやまつみのみこと』となっています。
一般的には『おおやまくいのみこと』とお読みするはずなのですが、なぜか『おおやまつみのみこと=大山祇命』のフリガナになっています。
(素戔嗚尊と大山咋命は関係が深いので一緒に祀られている理由はある。なので大山咋命のフリガナはただ単純にミスの可能性もある。もっとも素戔嗚尊と大山祇命も関係があるんですけどね)
このように、
こちらの柴崎神社の御祭神のお名前には不思議なものがあります。
神社側のミス・・・。
などということは考えにくいので、このような表記になったことには理由があると思われます。
残念ながら御祭神のお名前の表記については不明です。
我孫子市総鎮守の柴崎神社へのアクセス
JR常磐線天王台駅から徒歩10分ほど
天王台駅近くのラーメン屋さんがおいしいらしいぞ!
(私は行ってませんけど)
いざ、我孫子市総鎮守の柴崎神社に参拝
柴崎神社の鳥居と亀と本殿の御紹介
こちらが鳥居です。
鳥居の脇には由緒書きがあります。
一部を抜粋しますと、
景行天皇の四十年、日本武尊が征途の安全を祈り、武運長久を祈願したところといわれ、承平・天慶のころは平将門の祈願所として崇敬あつく
とあります。
平将門のお名前が出てきます。
今後我孫子市の神社をご紹介していくと、平将門のお名前をよく見かけます。
今回我孫子市の神社を参拝させて頂いた理由の一つに、平将門の足跡を辿る、といったものもあります。
平将門について詳しくはまたいずれ。
鳥居をくぐり階段を上ると、
左手に石像があります。
手前の石碑には道祖神の文字もあります。
こちらの柴崎神社の裏手には寺があり、神仏習合の時代には一つの寺社だったことが想像できます。
ですので柴崎神社の境内に石像があるのだと思われます。
参道を進むと右手に手水舎があります。
いらっしゃるのは亀、ですかね?
それとも玄武でしょうか?
ちなみに手水舎の向かいにも、
亀、亀、亀、玄武、狛犬、と並んでいます。
ステキな光景です。
これほど亀や玄武がいらっしゃることから、柴崎神社は『水』に関わりの深い神社だと考えられます。
亀、玄武、狛犬の先に本殿(拝殿)があります。
華美ではないのですが、たいへん美しい社です。
柴崎神社にある三峯奥社のご紹介
さて、
本殿(拝殿)の左手の社務所とつながる回廊をくぐると、森のような空間が広がっています。
そこにある摂末社が、三峯神社です。
こちらは社です。
社の後方に小高い丘(山も模していると思われる)があり、
丘の上には石碑があります。
石碑には、中央に三峯奥社とあり、左右に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冊尊(いざなみのみこと)とあります。
細かいと思われるかもしれませんが、伊弉『冉』尊ではなく、伊弉『冊』尊といった表記になっています。
この表記にもまた、何かしらの意味があるのでしょうか・・・。
三峯奥社の裏手には稲荷社と思しき社があります。
(おきつねさまがたくさんいらっしゃるので)
また稲荷社と思しき社の向かい、三峯奥社の脇に、
月讀尊(つくよみのみこと)の石碑があります。
なぜ月讀尊なのでしょうか・・・。
深い意味はないのかもしれませんが、気になります。
柴崎神社の本殿左手にある摂末社と石碑のご紹介
本殿左手には二つの摂末社があります。
こちらが本殿(拝殿)に近いほうの摂末社。
神社のお名前は不明です。
そしてさらに左手に不明な摂末社と三社があります。
三社は左から、北野天満宮、八坂神社と香取神社、水上様、です。
いちばん右の社は供養に使用されているようです。
そしてこれらの摂末社の奥にあるのが二つの石碑です。
左の石碑には明治天皇、
右の石碑には神武天皇と刻まれています。
柴崎神社の御祭神のお名前について超個人的に考察する
御祭神
天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
蒼稲魂命(うかのみたまのみこと)
日本武尊(やまとたけるのみこと)
別雷神(わけいかづちのかみ)
金山彦命(かなやまひこのみこと)
大山咋命(おおやまつみのみこと)
柴崎神社の御祭神のお名前が気になる、ということは前述したとおりです。
といっても、
素戔嗚尊の表記が『戔の下に皿』の字は、ありえる表現のようです。
また三峯奥社の伊弉冉尊の伊弉『冊』尊という表記も、ありえる表記のようです。
しかし特に気になるのが『蒼』稲魂命の表記です。
一般的には倉稲魂命なのですが・・・。
『蒼』という感じには、鬱蒼と茂るというように、草木が茂る様、という意味があるようです。
確かに境内は草木が茂っているともいえますが・・・。
今後全国の神社を参拝していけば『蒼』稲魂命と表記する神社に巡り合うこともあるかもしれません。
その際に何か閃くものがあるかもしれません。