今回の目次
長野は松本の神社⑦松本の風俗が垣間見える、横田神社に参拝
御祭神
建御名方命(たけみなかたのみこと)
長野は松本の神社の7つ目の神社です。
前回の社宮司神社に続き、すぐ近くにある横田神社に参拝させていただきました。
こちらの横田神社ですが、
閑静な住宅地の中にあるこじんまりとした神社です。
松本の地だけでなく、全国各地に見られる地元の神社、といった様相です。
しかし!
こちらの横田神社もまた、松本特有の神社なのです。
松本にある横田神社へのアクセス
〒390-0804 長野県松本市横田4丁目7−18
JR松本駅から4kmほど
社宮司神社からすぐ近くだぞ!
いざ、横田の風俗が垣間見える横田神社に参拝
こちらの横田神社は住宅地に鎮座する、こじんまりとした神社です。
こじんまりとしていますが、境内はきれいに整えられています。
本殿(拝殿)の右手に摂社があります。
摂社は三社が一緒になっていて、
左から疱瘡社・蚕玉社・稲荷社です。
こちらの摂社の説明書きが丁寧で非常にわかりやすい。
このように時代に合わせて祀ら得る神様も変遷してきたのですね。
そして横田神社もやはり長野は松本の神社。
やはりあります、
道祖神が!
ただこちらの横田神社の道祖神は夫婦がかたどられたものではありません。
珍しい?ですね。
(しかし私にはこの道祖神が男根を模しているようにしか見えない・・・)
松本市にある横田神社の御由緒のご紹介
元禄三年(1690年)に建立とありますので、わりと新しい神社といえます。
木製の陰陽をかたどった道祖神がある
とありますが、どちらにあるのでしょうか?
社務所のなかですかね?
松本にある横田神社の御祭神のご紹介
御祭神
建御名方命(たけみなかたのみこと)
横田神社の御祭神は諏訪大社の御祭神の建御名方命(たけみなかたのみこと)。
松本市の神社に建御名方命(たけみなかたのみこと)が祀られていてもなにも不思議はありません。
長野の神様といえば、やはり建御名方命(たけみなかたのみこと)ですからね。
松本市にある横田神社からかつての松本の風俗を考察してみる
さて、
実はこちらの横田神社は参拝の予定がありませんでした。
それではなぜ急遽参拝させていただくことになったのか?
それは先に参拝させていただいた社宮司神社でお会いした地元の方から、
「横田神社にも同じもの(木彫りの男根の置物)がたくさんあるよ」
とお聞きしたからです。
社宮司神社のご紹介の際に述べたように、
長野の土地には男根信仰(=生殖器信仰)があったと推測されます。
(ほぼ間違いないでしょうけど)
そしてそれは近代まで根強く残っていたと推測されます。
・・・むしろ現代も残っているのでしょうけど。
その男根信仰の表れの一つとして、
夫婦の道祖神やミシャグチ神もあるのではないかと私は考えています。
さて、
そしてこちらの横田神社に参拝させていただいたのですが、
残念ながら木彫りの男根は見ることが出来ませんでした。
そうそう都合よく社務所の鍵を持った地元の方に会えるわけではないのです。
しかし!
興味を惹かれるものを発見しました!
それがこちらです!
道祖神の右手にある説明書きです。
一部抜粋しますと、
横谷は木製のおまんらさまが十体ある
戦前は三九郎を作る時に新嫁の家へ持ち回り、ご祝儀をもらった
現在神社内に奉納してあり、正月十四日に横田中で祭りお祝いをする
とあります。
とても興味を惹かれる内容です。
まず、
『木製のおまんらさま』ですが、これは私が社宮司神社で見せていただいた木製の男根と同じものと推測できます。
男根はマラと呼称されることもありますから。
また三九郎とは、
三九郎とは、正月飾りやダルマ、書初めなどを焼いて無病息災を願う伝統行事です。
全国的にも似たような行事がありますが、「三九郎」と呼ぶのは、長野県の中信地方だけのようです。県内の他の地域では「どんど焼き」などと呼ばれています。
「三九郎」という呼び名の由来は、道祖神の祭りをする神主福間三九郎大夫の名をとったものだとか、諸説いろいろあるようですが、はっきりしたことは不明です。
(長野県の情報E-CUREより引用)
とのことです。
そしてなんと、
現代でもおまんらさまを用いて正月に祭りをするのだとか・・・。
発展著しい現代でも引き継がれる伝承。
これは興味が惹かれます。
と、このように、
松本の横田神社には男根信仰の存在を見ることができます。
そしてこの男根信仰とミシャグチ神、
ひいては古代の長野がつながっていると思われるのです。
全国各地に男根信仰はあったようですが、
長野の男根信仰はやはり興味を惹かれます。
だってこの男根信仰、
御柱とつながっていると思えませんか?