安曇野の神社⑥穂高の山々と正対する、見目美しい伊夜比古神社に参拝

安曇野の神社⑥穂高の山々と正対する、見目美しい伊夜比古神社に参拝

御祭神(推測)
天香山命(あめのかぐやまのみこと)

さて、
こちらの伊夜比古神社もJR穂高駅の西側に鎮座されています。

伊夜比古神社。
いやひこ神社と読むようです。

私にとって見慣れない、また聞きなれない神社です。

こちらの伊夜比古神社は彌彦神社と同じ神社なのだそうです。
彌彦神社で有名なのが、越後一宮彌彦神社のようです。
越後というと現在の新潟県ですね。

さて、
安曇野の地にあるこちらの伊夜比古神社ですが、
実際に参拝させていただくとたいへん興味を惹かれる神社でした。

今回は不思議にあふれる伊夜比古神社のご紹介です。




不思議あふれる安曇野の伊夜比古神社へのアクセス

JR穂高駅から徒歩だと40分ほど!

こちらの伊夜比古神社への道中はちょっと迷うぞ!
googleマップがあってもなかなかたどりつけないのだ!

いざ、穂高の山々と正対する伊夜比古神社に参拝

こちらの伊夜比古神社ですが、なんとも清々しい神社です。
それというのも、
たいへん解放感にあふれる神社なのです。

こちらが伊夜比古神社の鳥居です。

道中迷ったこともあり、陽が沈んでしまいました・・・。
鳥居と境内のよさが伝わりません。

こちらが境内から鳥居、そして穂高の山々を望む光景です。

非常に開放感あふれる境内です。
そう、
境内を取り囲む壁も、樹木もないのです!
ゆえに境内は解き放たれたかのような解放感があります。
珍しい形を取った神社といえるのではないでしょうか。

そしてこちらが本殿(拝殿)です。

たいへん整った社殿です。
少し距離を取ると、

たいへん整った社殿と、左手に見える舞殿?の配置も美しい。

そしてもう少し引くと、

整った境内と美しい社殿と舞殿。
そして境内の中央にあるしめ縄の巻かれた石。

こちらの丸みのある石。
なぜ境内の中央にあるのでしょうか?
それも地中に埋められた(地中から生えた?)形で。
不思議です・・・。

そして本殿(拝殿)の右手奥に、
摂末社と

山の名前が彫られた石があります。

残念ながら私には石に刻まれた文字は読めません。
ですが山の名前が彫られていることだけは分かります。
穂高岳ではないようですが、
また別の山も信仰の対象となっていたことが推測されます。

安曇野の地に鎮座する伊夜比古神社の本殿の御祭神のご紹介

御祭神(推測)
天香山命(あめのかぐやまのみこと)

こちらの伊夜比古神社の御祭神ですが、
彌彦神社の御祭神と同一と考えると、天香山命(あめのかぐやまのみこと)と思われます。
天香山命といえば、

春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山

を連想してしまいます。
天の香具山といえば大和三山の一つ。

伊夜比古神社の御祭神と思われる天香山命は、
大和三山の一つ、香具山と無関係ではないでしょう。

さて、
天香山命という神様ですが、

日本書紀」などに見える神。尾張連(おわりのむらじ)等の祖神。天火明命(あめのほあかりのみこと)の子。神武天皇の東征の時、韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)を献上した高倉下命(たかくらじのみこと)と同神という。

コトバンクより引用)

とのことです。
日本の神話が好きな方には、短い文章の中に気になる単語がたくさんあるのではないでしょうか。

尾張連。
謎の多いとされる古代日本の豪族。
私見ですが、物部氏や曽我氏、中臣氏のように派手さはないのですが、確実に勢力を持っていた氏族だと思われます。

そして天香山命が高倉下命(たかくらじのみこと)と同じ神様とは・・・。
高倉下命といえば上にもあるように、神武天皇の東征の際に、劣勢に立たされた神武天皇に韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)を献上したとされる神様(人物?)です。
(権を手渡す=神武天皇側に付くという図式が考えられる)

この些細なエピソード。
しかしこのエピソードが現代日本を形作ったといっても過言ではないのかもしれません。
もしここで一本の剣が神武天皇に手渡らなかったら・・・。
神武天皇の旅は奈良で終わっていたかもしれないのですから。

これ以上掘り下げると長くなってしまいますので、
今回は天香山命に関しては以上です。
また時が来れば天香山命や尾張連について考察していきたいと思います。

伊夜比古神社の摂末社の御祭神のご紹介

こちらが伊夜比古神社の摂末社です。

四社が一つにまとめられています。
四社の内訳は、

水神社
御祭神:天水分命(あめのみくまりのみこと)
お名前から水に関わりのある神様。

天照皇大神宮
御祭神:天照坐皇大神
天照大御神(あまてらすおおみかみ)と同一の神様と思われる。
しかしもしかしたら違う神様の可能性も・・・。

戸隠社
御祭神:天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
長野県は戸隠にある戸隠神社の御祭神であり、
天照大御神が天岩戸に閉じこもったとき、
岩戸をこじ開けた神様とされている。
ちなみにその岩戸が飛んで行った先が戸隠なのだとか・・・。

八王子社
御祭神:五男三女命
社のお名前、御祭神のお名前から、ある神様の御子神が祀られていると想像できる。
いったいどの神様の御子神が祀られているのでしょうか?

伊夜比古神社の摂末社の神様は天津神が多いように思えます。
また伊夜比古神社自体が穂高岳と正対している点も気になります。

安曇野の地にある伊夜比古神社。
こちらの神社はどのような意図を持ってこの地に鎮座することとなったのでしょうか?

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