ジョコビッチがウィンブルドン優勝! 快進撃のアンダーソンを下す!

ジョコビッチがウィンブルドン優勝! 快進撃のアンダーソンを下す!

強いノヴァク・ジョコビッチが戻ってきた!

準々決勝でフェデラーを破る金星を挙げ、準決勝ではイズナーとの6時間36分の死闘を制したアンダーソンを、ジョコビッチがストレートで破って優勝!

ウィンブルドン開幕前は、いったい誰がジョコビッチの優勝を予想できたでしょうか!?
少なくとも私はまったく予想していなかった!

試合は序盤からジョコビッチの優勢に。
アンダーソンは長時間の連戦が響いていたのでしょう。動きは悪く、ファーストサーブの確率も低く、ストロークもミスショットが目立ちました。
見るからにアンダーソンは肉体的に問題を抱えていました。

今年のアンダーソンも、去年のチリッチも、ウィンブルドンの決勝に進出できたものの、万全とはほど遠い状態でした。
そんなアンダーソンに対して、ジョコビッチの動きは錦織とやったときよりも、ナダルとやったときよりも軽快に見えました。
これが決勝に合わせて状態を整えてくる、ジョコビッチを含むビッグ4と呼ばれる選手の強さでしょうか。
やはりグランドスラムで2週間戦い続けるということは、テレビで見ている以上に難しい!

しかし!
アンダーソンは2セットダウンになってからが強い男!
そしてフルセットにもつれこめば、最後まで勝利を諦めない男!

それを証明するかのように、3rdセットになって息を吹き返したアンダーソン!
ファーストサーブは冴え始め、ストロークもミスショットが減り、厳しいボールがジョコビッチを追いこみ、そして迎えたブレークポイント!

しかしジョコビッチがブレークさせない!!!

なおも猛攻を続けるアンダーソン。
そしてついに迎えた、ジョコビッチのサービスをブレークして3rdセットを獲るブレークポイント!

しかしそれを凌ぎきるジョコビッチ!
何度も何度もセットポイントをアンダーソンに握られながら、そのすべてを死守したジョコビッチ。

セットポイントを迎えても、それを獲らせないジョコビッチの強さ。
これにはかつて、フェデラーもナダルも何度も苦しめられてきました。
これこそ無敵の王者と呼ばれたジョコビッチの強さ!

もし、もしもアンダーソンが3rdセットを獲っていれば、試合はフルセットまでもつれたかもしれません。
そして延々と続く互いのサービスキープの末、アンダーソンが優勝していた未来もあったのかもしれません。

しかし!
3rdセットで終わらせるジョコビッチの強さ!
強いジョコビッチが戻ってきた!!!

ついに強かったジョコビッチが完全に戻ってきたか!?

肘の怪我に始まり、長期のツアー離脱、復帰後格下相手に苦杯を舐める日々、肘の手術。
数々の困難に直面したジョコビッチ。

長年共にしたバイダコーチとの関係を解消し、アガシやステパネクがコーチについたこともありました。
一時期は怪しげなコーチがついたという噂もありました。(真偽は不明)

しかしバイダコーチとの関係を取り戻し、そしてテニスに対する情熱を取り戻したジョコビッチ。

その結果が、今年のウィンブルドン優勝!!!

強いジョコビッチが戻ってきたのは本当に嬉しいですけど、ツアーを回る選手にとっては厳しいニュースです。

また、アンダーソンも今回は惜しくも準優勝となりましたが、この後に始まる北米のハードコートシーズンに期待ができます。
アンダーソンは今年の全米オープンでも注目されそうです。

いまだベテランの衰えない男子テニスツアー。
フェデラーやナダルも負けたままでは終わらないでしょう。
これから始まるハードコートシーズンで活躍するのはいったい誰か?
楽しみです。

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