関東最古の神社 鷲宮神社③ 鷲宮神社と鷲神社の関係性

鷲宮神社と鷲神社の関係性と天穂日命と天日鷲命

鷲宮神社といえば、

御祭神(※鷲宮神社ホームページまま)
天穂日命(アメノホヒノミコト)
武夷鳥命(タケヒナトリノミコト)
大己貴命(オホナムヂノミコト

鷲神社といえば、

御祭神
日本武尊(やまとたけるのみこと)

上の写真はさいたま市緑区の鷲神社。
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鷲宮神社と鷲神社の関係性を御祭神から考えてみる

以前の鷲神社のご紹介の際、

鷲神社の御祭神は日本武尊だけではなく、
鷲大明神も記載させて頂きました。

それというのも、
浅草の鷲神社の由緒に鷲大明神のお名前があったので記載させて頂いたのです。

ちなみに

鷲大明神 = 天日鷲命(あめのひわしのみこと)

と考えて問題なさそうです。

天日鷲命(あめのひわしのみこと)とは?

以下から、天津神であると考えられます。

社伝によると天照大御神が天之岩戸にお隠れになり、天宇受売命が、岩戸の前で舞われた折、弦(げん)という楽器を司った神様がおられ、天手力男命が天之岩戸をお開きになった時、その弦の先に鷲がとまったので、神様達は世を明るくする瑞象を現した鳥だとお喜びになり、以後、この神様は鷲の一字を入れて鷲大明神、天日鷲命と称される様になりました。
浅草鷲神社ホームページより引用)

鷲神社の御祭神は?

鷲神社の御祭神について調べてみたのですが(主にgoogleで)、
・・・よく分かりませんでした。

というのも、
それぞれの鷲神社で御祭神が違っていたのです。
(もっともネットの情報なので確実性は薄い)

ある鷲神社では、鷲大明神 = 天日鷲命(あめのひわしのみこと)。

ある鷲神社では、日本武尊(やまとたけるのみこと)。

そして
ある鷲神社では、天穂日命だったのです。

天穂日命といえば、鷲宮神社の御祭神です。

鷲宮神社と鷲神社は身内か?

以前鷲神社のご紹介の際、『鷲』という字が同じことから鷲宮神社と鷲神社は同じ神社、もしくは非常に関係の深い神社なのではないかと考察しました。

もしそうであれば、鷲宮は土師の宮(はじのみや)が転じたという説があるので、鷲神社もまた土師氏に関わりのある神社なのではないかとも推測しました。

そしてそうであれば、
鷲神社の鎮座する場所 = 土師氏の勢力圏
といった推論を立てました。

参考画像 埼玉県の鷲神社分布図

埼玉県の神社より引用)

参考画像 鷲宮神社分布図

埼玉県の神社より引用)

鷲神社の分布と鷲宮神社の分布から、
以上が土師氏の勢力圏ではないかと推察できなくもありません。

が・・・

鷲宮神社と鷲神社は対立関係だった?

本当にお恥ずかしいことなのですが、

鷲神社は『おおとりじんじゃ』と読むそうです。

普通にわしじんじゃと思っていました。・・・不覚ッッ!

さて、
鷲神社がおおとりじんじゃと分かったところで、
そうなると鷲宮神社と鷲神社の音が合わなくなります。

『鷲』という字は同じなのですが、音がこうも大きく違うと関係性が薄れてしまうようにも思えます。

また
鷲神社の御祭神が天日鷲命(あめのひわしのみこと)であると考えると、いっそう関係性が薄くなってしまう気がします。

それというのも、
前回の超個人的考察にあるように、天穂日命は国津神よりの神様とも言える神様です。

もっとも天穂日命が天津神か国津神かは判然としないところです。
が、
国津神よりの神様という前提だとすると、
天津神である天日鷲命とは対立関係にあるとも取れます。(やや極端ですが)

なぜこのような突飛な話になったかというと、

これらを見ていて、思ったのです。

以前の鷲神社のご紹介の際は
鷲神社に囲まれるように鷲宮神社が分布していて、そのことこそ関係性が深い理由であると推察しました。

しかし鷲神社がおおとりじんじゃであること、
御祭神が天津神の天日鷲命であると考えれば、
真逆の考えが浮かんできます。

鷲宮神社の分布

鷲神社の分布

まるで鷲神社が鷲宮神社を包囲して監視しているように見えてきます。

そして天日鷲命は『鷲』の神様。
その鋭い猛禽の眼は、監視するのにうってつけであるとも言えます。

鷲宮神社は関東最古と謳われるほど古い神社です。
そこからも、鷲宮神社が早い段階で関東にあったことが分かります。

ゆえに鷲神社の方が遅くに関東にやってきたと推測できます。

このことからも、
関東で篤く崇敬を集めた鷲宮神社が強大な力を持つのを恐れた朝廷が、鷲宮神社の動向を監視するために鷲神社が建てられたと考えられなくもありません。

今回の考察もどこまでもフィクションです。
根拠のまったくない思いつきです。
もしかしたらそんな可能性もあったのかな、という超個人的な考察です。

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