新宿の神社① 新宿十二社 熊野神社に参拝

かつて新宿にあった滝を偲ぶ 新宿十二社 熊野神社に参拝

御祭神
櫛御気野大神(くしみけぬのおおかみ)
伊耶那美大神(いざなみのおおかみ)

こちらの新宿にある熊野神社。
なんと東京都庁のすぐ近くにあるのです。
さすが東京。
神社の背景が高層ビルです・・・。

いえ、これだけ構想ビルが乱立する時代であっても、神社を残そうとする考え方こそが、さすがと言うべきでしょうか。

さて、
熊野神社といえば、もちろん熊野三山です。

熊野三山に興味のある方はこちらをクリックしてください。

熊野三山には一度は参拝させて頂きたいと思っています。
ですが、
こちらの熊野三山の、熊野神社の御祭神は、個人的にあまり分かっていません。
それというのも、
熊野神社の御祭神はこの神様だと断定しづらいんですよね・・・。

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新宿十二社 熊野神社へのアクセス

〒160-0023 東京都新宿区西新宿2丁目11−2
各線新宿駅から徒歩20分ほど

新宿駅から新宿十二社 熊野神社までの道のりには高層ビルが乱立している。
何度も通ったことがある道なのですが、いつも圧倒されます。
東京はビルが多い。

いざ、新宿十二社 熊野神社に参拝

こちらの熊野神社ですが、東京都庁の裏の方に鎮座されています。

都庁の裏手に新宿中央公園という大きな公園があるのですが、都庁方面からその新宿中央公園を端まで進んだところに新宿十二社 熊野神社はあります。

新宿中央公園の様子。

新宿中央公園から見上げる都庁。
都庁は有事の際は巨大ロボに変形するらしいですよ。
(不確定な情報です)

さて、
ここで注目してほしいのが、手前にある新宿白糸の滝という看板です。
ちなみにこちらの白糸の滝を反対側から見たものがこちら。

公園でよく見かける滝です。
が、
実はこの滝を模したもの、ちゃんと意味があるようなのです。

それというのも、かつて新宿の地には滝があったようなのです。

新宿にあった十二社の池と滝に興味のある方はこちらをクリックしてください。

今回参拝させて頂いた新宿十二社 熊野神社にも、かつて新宿に滝があったと記されています。

新宿十二社 熊野神社のご紹介

新宿中央公園の端まで行くと、大きな道路に面したところに入り口があります。

こちらの緩やかな坂を上って、まっすぐ行けば新宿中央公園です。
途中で左に曲がると、

大鳥居があります。

大鳥居の左手には御輿蔵。右手には社務所があります。

境内は都庁の近くとは思えないほど広々としています。
そしてたいへんきれいです。

背後にそびえる高層ビルがなんともいえません。

左手手前に見えるのは神楽殿です。

こちらが本殿(拝殿)です。

本殿(拝殿)の左手には手水舎と鳥居があります。

こちらの手水舎の脇にある鳥居を外から見るとこんな様子です。

東京の神社といった感じです。

続いて本殿(拝殿)の右奥には摂末社があります。
三社鎮座されています。

ちなみに上の写真の右手には

新宿中央公園に通じている門があります。
たいへん美しい門です。

さて、
それぞれの摂末社です。
本殿に近いものから、大鳥三社です。

大鳥三社の右隣に、胡桃下稲荷社があります。
くるみした稲荷社とお読みするのでしょうか。

(上の写真の奥が大鳥三社です)

胡桃下稲荷社の右手前にこちらの社があります。

水場に祀られていますので、弁財天でしょうか。
現時点では不明です。

ちなみにこちらの摂末社の近くに、

苔むした石があります。
苔マニアにはたまりませんな。
(私は苔マニアではない)

また、社務所の脇に新宿十二社 熊野神社の歴史を記したものがあります。

詳しく述べると長くなりますので、興味のある方は公式ホームページをご覧ください。

新宿十二社 熊野神社ホームページはこちらをクリック(由緒)

新宿十二社 熊野神社の本殿(拝殿)のご紹介

御祭神
櫛御気野大神(くしみけぬのおおかみ)
伊耶那美大神(いざなみのおおかみ)

※御祭神は公式ホームページまま

櫛御気野大神(くしみけぬのおおかみ)

神祖熊野大神櫛御気野命(かむろきくまののおおかみくしみけぬのみこと)とも呼ばれるそうです。

あまりお見かけしないお名前ですが、どうやら素戔嗚尊(すさのおのみこと=須佐之男命)を讃えたお名前のようです。

ですので、
こちらの新宿十二社 熊野神社の御祭神は素戔嗚尊(須佐之男命)であると考えられます。

須佐之男命といえば氷川神社に祀られていることで有名な神様です。

氷川神社と須佐之男命に興味のある方はこちらをクリックしてください。

伊耶那美大神(いざなみのおおかみ)

伊弉冉尊(いざなみのみこと)ですので、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)とご一緒に日本を創造された神様です。

須佐之男命のお母さんでもあります。

ですのでこちらの新宿十二社 熊野神社の御祭神は、母神(伊弉冉尊)と御子神(須佐之男命)が祀られているといえます。

熊野三山の御祭神は?

正直、よく分かっていません。

そもそも熊野三山とは、本宮・新宮・那智各大社を指します。

それぞれの御祭神は、

熊野本宮大社 御祭神 家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)=須佐之男命?

熊野速玉大社 御祭神 熊野速玉男神(くまのはやたまおのかみ)=伊弉諾尊?

熊野那智大社 御祭神 熊野牟須美神(くまのふすみのかみ)=伊弉冉尊?

とも、されています。
そもそも神仏習合の時代もあり、

熊野本宮大社 阿弥陀如来

熊野速玉大社 薬師如来

熊野那智大社 千手観音

でもあるそうです。
・・・一般的に須佐之男命は神仏習合の際は牛頭天皇と同一視されているはずなんですけどね?

このように、熊野三山(熊野神社)の御祭神は、今の私ではこれだと断定できかねます。
そもそもなぜ須佐之男命が家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)や神祖熊野大神櫛御気野命(かむろきくまののおおかみくしみけぬのみこと)といったお名前で呼ばれているのでしょうか?

いえ、そもそもなぜ、熊野の地(現在の和歌山と三重の南部)で須佐之男命が祀られているのでしょうか?
それも須佐之男命というお名前ではなく、たいへんご立派なお名前で。

熊野神社の御祭神について掘り下げていくと延々と続きそうですので、いずれ熊野三山に参拝させて頂いた際に詳しくご紹介できればと思います。

新宿十二社 熊野神社の摂末社のご紹介

大鳥三社

御祭神
不明

大鳥三社が鷲(おおとり)神社と同じ神社と考えるならば、御祭神は天日鷲命(あめのひわしのみこと)と日本武尊命(やまとたけるのみこと)でしょうか。

胡桃下稲荷社

御祭神
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

お狐様もいらっしゃるので、倉稲魂命が御祭神と考えられます。

不明な摂末社

御祭神
不明

弁財天など、水に関わりの深い神様が祀られていると考えられます。

新宿十二社 熊野神社の参拝後記

たいへん長くなってしまいました。
最後までお読み頂いた方、ありがとうございます。

熊野神社の御祭神に関しては、今後深く分かってきた際にご紹介させて頂きたいと思います。

それにしても、東京都庁のすぐ裏にこれほど広大な敷地を持つ神社があるのは驚きです。
いったい過去から現代まで続く日本人(というのもどうか)にとって、神社とはどのような存在なのでしょうか。
そしてそこに祀られている神様とは・・・。

週末ただたかでは、一歩ずつ地道に、神社の姿を追いかけていきたいと思います。

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