今回の目次
自由が丘の神社④ 自由が丘にある奥澤神社に参拝
御祭神
誉田別命(ほんだわけのみこと=第15代応神天皇)
宇賀魂命(うがたまのみこと=倉稲魂命(うかのみたまのみこと))
一連の自由が丘の神社のご紹介は、こちらの奥澤神社で最後です。
こちらの奥澤神社は実際に参拝させて頂くと、非常に興味を惹かれる神社であることが分かります。
奥澤神社の持つ魅力を、今回はご紹介させて頂きます。
▶自由が丘の他の神社に興味のある方はこちらをクリックしてください。
自由が丘の奥澤神社へのアクセス
〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5丁目22−1
東急東横線 自由が丘駅から徒歩5分ちょっと
東急目黒線 奥沢駅からも徒歩5分ほど
自由が丘駅から奥澤神社へ向かう道中はおしゃれ。
まさに自由が丘といった街並みを通って参拝することができるぞ!
いざ、自由が丘の奥澤神社へ参拝
奥澤神社の鳥居の注連縄は・・・
奥澤神社は自由が丘のおしゃれな街並みを抜けた住宅の多いところに鎮座されています。
住宅地のなかで、奥澤神社のある区画だけまるまる神社なのです。
こちらが入り口です。
そしてこちらが鳥居です。
目聡い方は気づかれたかもしれません。
なんだか鳥居の注連縄の巻き方が特徴的じゃないかと。
そう、こちらの鳥居の注連縄は、
なんと注連縄が大蛇を模しているのです。
こちらの奥澤神社は厄除けの神社とされているようです。
東京神社庁によると、
旧稱「奥澤八幡」。室町時代の創建と伝へられる。社殿は良質の尾州桧材を用い、室町期の建築様式を採用している。9月第2土曜日に行われる「厄除の大蛇お練り」は、世田谷区無形民俗文化財に指定されている。
(東京神社庁ホームページより引用)
なんでも江戸時代に疫病が流行った際、名主の夢枕に八幡様が現れ、
「藁で作った大蛇を村人に担がせ村内を巡行させよ」
とお告げがあったそうです。
そしてそのお告げに従った結果、疫病が治まったのだとか。
そして現代でも奥澤神社の大蛇は毎年9月の第2土曜日に練り歩くのだとか。
ちょっと見てみたい。
大蛇の鳥居をくぐった先には正面を向いた狛犬が
なんと奥澤神社の狛犬は正面を向いています。
一般的に狛犬は向き合った形でいらっしゃることが多く、奥澤神社のように正面を向いているのは珍しいとされています。
週末ただたかでご紹介させて頂いた神社だと、神田明神と稲荷鬼王神社の狛犬が正面を向いています。
(稲荷鬼王神社には狛犬が二対いらっしゃって、一対が正面を向いている)
▶稲荷鬼王神社のご紹介の記事はこちらをクリックしてください。
奥澤神社の境内のご紹介
手水舎の右手に本殿(拝殿)があります。
本殿(拝殿)の右手には舞殿(おそらく)があります。
目聡い方は気がつかれたかもしれません。
そう、右下隅に映る黒い影に。
参拝させて頂いた日は猛暑だったので、猫も軒下で暑さを逃れていました。
さて、
本殿(拝殿)の左手には、べんてん道なるものがあります。
こちらのべんてん道を左回りで見ていくと、
お地蔵さまと竜の岩。
八幡小学校発祥の地の石碑。
そしてべんてんさま(弁財天)の祠。
こちらの祠はたいへん趣きがあり、すてきです。
自由が丘の奥澤神社の本殿(拝殿)のご紹介
御祭神
誉田別命(ほんだわけのみこと=第15代応神天皇)
宇賀魂命(うがたまのみこと=倉稲魂命(うかのみたまのみこと))
もともとのお名前が『奥澤八幡』であったとのことですので、八幡様を祀っています。
八幡様といえば第15代応神天皇を指すようです。
神仏習合の際に八幡様が応神天皇と同一視されるようになったのだとか。
もっとも、なぜ八幡様と応神天皇が同一視されるようになったのかはよく分かっていないようです。
また、応神天皇の諱(いみな=死後の尊称)が誉田別命(ほんだわけのみこと)とされています。
さて、こちらの応神天皇も全国でたいへん多く祀られています。
歴代天皇が神社に祀られることはありますが、応神天皇がダントツで多くの神社に祀られているようです。
なぜ全国の神社には応神天皇がこれほどたくさん祀られているのでしょうか?
なぜ応神天皇が八幡様と同一視されるようになったのでしょうか?
今後その答えに近づいた際は、またご紹介させて頂きたいと思います。
おしゃれな街、自由が丘。
そんなおしゃれな街にある神社は、鳥居の注連縄が大蛇であったり、狛犬が正面を向いていたりと、全国的にも珍しい特徴を持つ神社です。
一度参拝されてみてはいかがでしょうか。