新宿の神社③ ご利益あふれる稲荷鬼王神社に参拝

歌舞伎町のはずれにある稲荷鬼王神社はご利益がたくさん

御祭神
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

鬼王権現(きおうごんげん)
[月夜見命(つきよみのみこと) 大物生命(おおものぬしのみこと) 天手力男命(あめのたじからおのみこと)]

こちらの稲荷鬼王神社は、全国でも唯一の鬼の王の名を持つお宮だそうです。
鬼の名を持つお宮は全国にもあるそうなのですが、鬼の王の名を持つお宮は、こちらの稲荷鬼王神社だけなのだとか。

その鬼王の名を持つお宮だけあって、こちらの稲荷鬼王神社はご利益あふれる神社でもあるようです。

またこちらの稲荷鬼王神社は、天保二年に稲荷神社と鬼王神社が一緒になった神社とのことです。

さて、
こちらの稲荷鬼王神社ですが、御祭神であったり、狛犬であったりと、気になる点が多い神社でもあります。




稲荷鬼王神社へのアクセス

〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2丁目17−5
JR新宿駅から徒歩15分ほど
もしくはJR新大久保駅から徒歩10分ほど

花園神社からも徒歩10分ほど

こちらの稲荷鬼王神社は歌舞伎町の端にある。
そして新大久保にも近いのでいろいろと 楽しめるぞ!

いざ、稲荷鬼王神社に参拝

こちらが稲荷鬼王神社の鳥居です。
道路に面した場所にあります。

そしてこちらが狛犬。
(本殿にも別の狛犬がいます)

なんとこちらの狛犬、正面を向いています!

正面を向いている狛犬は珍しいようです。
たとえば有名なところで、神田明神の狛犬は正面を向いています。

神田明神の狛犬に興味のある方はこちらをクリックしてください。

また、鳥居の脇にある水鉢も興味深いものがあります。

鬼の頭上に水鉢があるんですよね。
もっともこちらの水鉢は現在は使われていないようです。

鳥居をくぐると正面に本殿(拝殿)があります。
夏越の祓の時期だったので、茅の輪くぐりがありました。

こちらが本殿(拝殿)です。

本殿(拝殿)の右にあるのが、天水琴です。

天水琴は音を奏でるそうですが、残念ながら私には聞こえず・・・。

こちらが本殿(拝殿)手前にいらっしゃる狛犬です。

左手の狛犬は阿吽の『吽』の狛犬なのだとか。
子どもの狛犬が『珠』を咥えている様子から、『吽=運』を離さないといったご利益があるのだとか。

こちらの右手の狛犬は子どもの狛犬をやさしく抱いています。
博愛の狛犬なのだとか。

本殿(拝殿)左手には由緒書きなどがあります。

本殿(拝殿)の手前左には

恵比寿神社があります。
(扁額は恵比寿神社ですが、由緒書きには三島神社とあります)

恵比寿神社の鳥居をくぐると、右手にこのような石があります。

かえる石です。

かえる石は縁起が良いようです。

また、本殿左、奥の方には鳥居と冨士講の名残でしょうか、富士山を模したかのようなものがあります。

てっぺんにある社は浅間社でしょうか。

以上が稲荷鬼王神社の境内の様子です。

稲荷鬼王神社の本殿(拝殿)のご紹介

御祭神
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

鬼王権現(きおうごんげん)
[月夜見命(つきよみのみこと) 大物生命(おおものぬしのみこと) 天手力男命(あめのたじからおのみこと)]

こちらの稲荷鬼王神社は、もともと稲荷神社と鬼王神社が別であったそうです。

ですので、稲荷神社の御祭神が倉稲魂命(うかのみたまのみこと)であり、鬼王神社の御祭神が鬼王権現と考えれます。

倉稲魂命(うかのみたまのみこと)は稲作の神様。
お稲荷さんですね。
また、須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)の御子神ともされている神様です。

さて、
鬼王権現については私はよく分かっていません。
なんでも紀州熊野から勧請されたのだとか。

また、現代だと『鬼』と聞くと悪いイメージを抱きがちですが、そもそも『鬼』とは『神』であり、『力』の象徴でもあったそうです。

さて、
それよりも個人的に気になるのが、鬼王権現がなぜ月夜見命(つきよみのみこと)、大物生命(おおものぬしのみこと)、天手力男命(あめのたじからおのみこと)とされているのかです。

月夜見命は、天照大御神、須佐之男命と並ぶ三貴子の神様です。

大物主命は大神神社の御祭神であり、大国主命と同一の神とされている神様です。
(個人的には大国主命と大物主命は別の神様のではと考えている)

天手力男命は、天照大御神が天岩戸にお隠れになられた際、天岩戸の岩戸を力で開けて、岩戸を遠く戸隠まで放り投げた神様です。
そして意外かもしれませんが、湯島天神の御祭神でもあります。

天手力男命と湯島天神に興味のある方はこちらをクリックしてください。

なぜそれらの三柱の神様が、鬼王権現であるのでしょうか?

確かにどちらの神様も力を持つ神様です。
また、どちらの神様も神話において重要な立ち位置にいらっしゃるともいえます。

そういった見方をすると、『鬼の王』=『神の王』ともいえなくも・・・ないですかね?

なぜ鬼王権現が月夜見命、大物生命、天手力男命とされているのかは現時点では不明です。

これはやはり、いずれ紀州熊野に参拝せねばなりません。

稲荷鬼王神社の摂末社のご紹介

恵比寿神社(三島神社)

御祭神
恵比寿様

三島神社として
事代主命(ことしろぬしのみこと)

事代主命は大国主命の御子神とされる神様です。

そして事代主命=恵比寿様とされることもあります。
ですのでこちらの恵比寿神社(三島神社)に事代主命が祀られているのでしょうか。

浅間神社(推測)

御祭神
木花咲耶姫命(このはなさくやびめのみこと)

稲荷鬼王神社の奥にある社。
おそらく富士講の名残と思われます。

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