青春18きっぷでめぐる建葉槌命① 建葉槌命と甕星香々背男を祀る大甕神社に参拝

青春18きっぷでめぐる建葉槌命① 建葉槌命と甕星香々背男を祀る大甕神社に参拝

御祭神
建葉槌命(たけはづちのみこと)
甕星香々背男(みかぼしかがせお)

こちらの大甕神社はおおみか神社とお読みします。
おおかめ神社ではありません。

さて、
なぜこちらの大甕神社を参拝させて頂いたかというと・・・

念願の鹿島神宮に参拝させて頂いたことに起因します。

というのも、
鹿島神宮では本殿に参拝する前に高房社という小さな摂社に先に参拝するというのが古い習わしだそうです。

こちらが鹿島神宮の本殿(拝殿)です。

そして鹿島神宮の本殿(拝殿)の手前にある高房社がこちら。

立札にも本殿より先に高房社に参拝するのが古例であるとあります。

鹿島神宮の詳しいご紹介はこちらをクリックしてください。

そしてこちらの高房社の御祭神こそが、大甕神社と静神社の御祭神である、建葉槌命(たけはづちのみこと)なのです。

鹿島神宮に参拝する際は、建葉槌命を祀る高房社を先に参拝する。
それだけでも建葉槌命という神様のことが気になるというのに、さらに気になることが!

それは、
あの武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)でさえ鎮圧できなかった甕星香々背男(みかぼしかがせお)という悪神(とここでは表記します)を、建葉槌命が鎮圧したというのです!

いったい建葉槌命という神様はどのような神様のなのか・・・?

そう思ってしまった以上、参拝せずにはいられませんでした。
建葉槌命を祀る大甕神社と静神社に。

青春18きっぷでめぐる鹿島神宮と香取神宮に興味のある方はこちらをクリックしてください。

余談ですが・・・




君の名は。に大甕神社が登場する!?

君の名は。
といえばものごく大ヒットした映画です。
出不精の私を数年ぶりに映画館に足を運ばせた映画でもあります。

さて、
googleで大甕神社を検索すると、予測変換で君の名は。が出てきます。
こちらの大甕神社が君の名は。の小説に出てくるのだとか。

ほう、あの君の名は。と大甕神社にどのような接点が?

と気になったので、
大甕神社の参拝前に、小説の君の名は。を読破しました!

・・・。
大甕神社出てこないじゃん!

どうやら大甕神社のお名前が登場するのは、『君の名は。AnotherSide:Earthbound』という小説のようです。
ヒロインの神社の御祭神が建葉槌命のようで、建葉槌命が御祭神である大甕神社のお名前が登場するようです。

青春18きっぷでめぐる建葉槌命 日程

建葉槌命をめぐる一日は
大甕神社→静神社→袋田の滝と温泉
となっています。

また青春18きっぷを活用するため、すべてJRのローカル線で移動しています。

※以下日程は平日のもの!

青春18きっぷでめぐる建葉槌命 大宮駅からのJR乗換案内

JR大宮駅を5:15に出発
ちょっと眠いぞ!

大甕神社
所要時間:2時間(古宮参拝含む)

乗換待ちがあるので水戸駅でちょっと買い物ができるぞ!

静神社
所要時間:1時間30ほど

袋田の滝と袋田の温泉
所要時間:1時間ちょっと

ちなみに、
袋田の滝から袋田駅への終バスは16:00!

建葉槌命を祀る大甕神社へのアクセス

〒319-1221 茨城県日立市大みか町6丁目16−1
JR大甕駅から徒歩20分ほど
ちなみに往路は上り坂

実際はgoogleマップに表示されるルートより手前にある歩道橋で線路を越えるほうが早い。

駅前ロータリーのこちらの階段から歩道橋方面へ行けます。

また、2018年7月現在は大甕駅の出口は1つ(大甕神社と反対側)。
ですが現在工事中で、近々大甕神社側の出口が出来るみたいです。

こちらがJR大甕駅。

JR大甕駅を背にして左手に進むとバスロータリーがあり、

こちらの階段を上ると歩道橋の方面に進めます。

線路をまたぐ大きな歩道橋を越えるとあとは一本道。
行きはちょっと上り坂なので20分ほどはかかるかと。

一本道を道なりに歩いていくと大甕神社の鳥居が見えてきます。

ちなみにこちらの鳥居の手前に駐車場があります。(無料と思われる)

いざ、建葉槌命を祀る大甕神社に参拝

今回大甕神社に参拝させて頂いた際は、大鳥居からではなく、こちらの鳥居から参拝させて頂きました。

それというのも、こちらの鳥居の正面に建葉槌命を祀る本殿(拝殿)があるからです。

境内案内図を大甕神社の公式ホームページから引用させて頂きます。
大甕神社の参拝は、拝殿→本殿→甕星香々背男社→摂末社→大鳥居の順で参拝させて頂きました。

さて、
階段を上って鳥居をくぐると、右手に手水舎、そして左手には

ねこっぽい石像が出迎えてくれます。

大甕神社の拝殿と由緒書き

こちらが拝殿です。

こちらの大甕神社は、本殿が拝殿の裏にそびえる岩山の頂上に鎮座されています。

それは、その岩山自体を甕星香々背男(みかぼしかがせお)を封じた宿魂石として、建葉槌命が抑えこんでいる。
といった状態を表しているのだとか。
(ただし本殿が現在の場所に移されたのは江戸時代

それでは本殿へ参拝させて頂きます。

大甕神社の本殿と参道と宿魂石

本殿へは拝殿の右奥にある参道から向かいます。

こちらの御本殿参道の入り口の右手に見えるのが

宿魂石と彫られた石です。

こちらの石が甕星香々背男を封じた宿魂石なのか、それとも本殿が鎮座されている大岩が宿魂石なのか、はたまた古宮(後述)にある石が宿魂石なのか。
現時点では私ははっきりと分かっていません。

こちらが本殿へと続く参道です。
登山気分を味わえます。
(登る時間は2分ほど)

細い木がぽつんとあります。
意図的にこちらにあるのでしょうか?

こちらの木の奥に鎖場があります。

ゴリラと揶揄される私は鎖がなくても進めたのですが、せっかくなので鎖を使わせて頂きました。

こちらの鎖場を越えると、いよいよ本殿です。

岩山の合間に鎮座されている社は風格があります。

そしてこちらが建葉槌命を祀る本殿です。
上手く表現できませんが、不思議な感じがする社です。

ちなみに本殿に参拝したいけど、岩山を登るのは厳しいという方も安心してください。

本殿裏手からなだらかな登り路もあります。

さて、
こちらのなだらかな道を下っていくとどこに出るかというと、

甕星香々背男(みかぼしかがせお)を祀る甕星香々背男社に脇に出ることができます。
(写真の右の辺りから出てくる)

甕星香々背男を祀る甕星香々背男社

こちらが甕星香々背男社。
鰹木(社の屋根にある棒状の装飾)の下に『☆』の装飾があります。

ちなみにこちらの甕星香々背男社ですが、社殿が北向きです。
(真北ではないですけど)

また、扁額にも

☆のマークがあります。
これは五芒星なのでしょうか?
五芒星で結界を張って甕星香々背男を封じているとか。
占星術は詳しくないのでなんともいえませんが。

儀式殿(社務所)と大鳥居

こちらの甕星香々背男社の手前にあるのが儀式殿(社務所)です。

立派な建物です。
そして入り口には・・・

ぴか・・・ちゅう?

甕星香々背男社の向かいに大鳥居があります。
たいへん大きく立派な鳥居です。

大甕倭文神社はおおみかしとり(しどり・しずり)神社と読むと思われます。

しとり(倭文)とははたおり(機織り)のことだとされています。
どうも大甕神社や静神社の御祭神である建葉槌命は機織りの神様でもあるようなのです。

大甕神社の摂末社のご紹介

大鳥居をくぐり再び境内へ。
甕星香々背男社の左に伸びる参道を進んでいくと拝殿へと行けます。

その途中に鎮座されているのが天満神社です。
御祭神は菅原道真公と思われます。

さらに拝殿の方に進むと、御本殿参道の手前に摂末社が復数鎮座されています。

写真の右手前から八坂神社、宿魂石、大杉神社です。

八坂神社の御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)ですが、疫病除けの神様である牛頭天皇(須佐之男命と同一視される仏教の神様)を信仰する色が強い気もします。

大杉神社の御祭神は倭大物主櫛甕玉大神(やまとのおおものぬしくしみかたまのおおかみ)。
大杉神社の総本宮のホームページによると、大杉神社の御神徳には厄除けだけではなく、星除けもあるようです。

星除け。

まるで甕星香々背男を指していると考えてしまうのは私だけでしょうか?

続いて御本殿参道の左手にある摂末社です。

おきつねさまがいらっしゃるので稲荷神社と思われます。
奥に見えるのは大杉神社です。

こちらが拝殿の左手奥、そして本殿にもっとも近いところにある摂末社です。
神社のお名前は不明です。

大甕神社の大鳥居の外の摂末社のご紹介

大鳥居の前は交通量の多い道路があります。
その道路を越えたところに摂末社が二社鎮座されています。

久慈浜稲荷神社

御祭神
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と思われます

祖霊社

祖霊社へと続く参道です。
こちらの祖霊社には時間の都合で参拝できていません。
(古宮を探すのに時間がかかったため)

さて、いよいよ大甕神社の古宮のご紹介です。

大甕神社の古宮のご紹介

大甕神社の現在の本殿は江戸時代に移されたとのことです。

実は、現在も大甕神社のかつての本殿が鎮座されていた場所、古宮が残されています。

大甕神社の古宮へのアクセス

久慈浜稲荷神社を背に、右手に進んでいきます。

するとこのような分岐があります。
写真の右の上り坂を進みます。

上り坂の上からの大甕神社の社叢(しゃそう)。

ちなみにこちらの坂の上にはダンジョンの入り口のような階段があります。

復路はせっかくなのでこちらの階段を下りてみました。

かなり急な階段ですが、ゴリラと揶揄される私にはたいしたことはありませんでした。

さて、
古宮へと向かう道です。

こちらの分岐を右に進めば古宮です。

ですが、ここから先の古宮への道は割愛させて頂きます。
それというのも、どうやら大甕神社の古宮へ行くには私有地を通らないといけないようなのです。
(その土地の方が今でも古宮を手入れしてくださっている)

ちなみに私はその土地の方に案内して頂いて、古宮に参拝させて頂きました。
(そもそも古宮が見つからなかったので教えて頂いた)

私有地に勝手に入っては迷惑になりますので、古宮に参拝されたい方は近隣の方に案内をお願いするとよいかと思われます。

現在の大甕神社の古宮のご紹介

こちらが現在の古宮の石碑です。

石碑の隣にある石は宿魂石を模したものでしょうか。
それともこちらの石が、本来の宿魂石なのでしょうか。

石碑の脇にある山道を進むと

小さな祠があります。
こちらが古宮の社なのでしょうか。
そうだとすると、現代にも大甕神社の古宮が残されていることになります。
なんとすてきなことでしょうか。

また、こちらの古宮の手前にはかつての参道の名残があるそうです。

たしかにこの写真の先に現在の大甕神社が鎮座されています。

ただし現在は私有地なので勝手には入れませのでお気をつけて。

大甕神社と御祭神の考察

やはり実際に参拝させて頂くと分かることがあります。

大甕神社に参拝させて頂いた後、常陸国二ノ宮の静神社にも参拝させて頂きました。
その上で建葉槌命と甕星香々背男という神様について考察させて頂きました。興味のある方はご覧ください。

建葉槌命と甕星香々背男の考察に興味のある方はこちらをクリックしてください。

常陸国二ノ宮の静神社に興味のある方はこちらをクリックしてください。

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