秋葉原の名前の由来となった秋葉神社に参拝

秋葉原の名前の由来となった秋葉神社に参拝

御祭神
火産霊大神(ほむすびのおおかみ)
水波能売神(みずはのめのかみ)
埴山比売神(はにやまひめのかみ)

雷井戸の伝説のある三島神社酉の市起源発祥の地とされる鷲神社、吉原を偲ぶことのできる吉原神社浅草神社と続き、秋葉神社にも参拝させて頂きました。

秋葉神社といえば、全国に点在し、御祭神として火の神様が祀られていることが多い神社です。

さて、
こちらの秋葉神社ですが、なんと秋葉原の駅名の由来になった神社だそうです。
そもそもこちらの秋葉神社は、

明治初年頃大火災の頻発により、東京市民の火災鎮護の祈願所として現在の秋葉原の地に建立された。
東京神社庁ホームページより引用)

のだそうです。

その後、明治二十一年に鉄道駅設置のために現在の地に遷ったのだそうです。

そしてこちらの秋葉神社ですが、シュタインズ・ゲートに出てくる神社の外観のモチーフになった神社なのだそうです。
シュタインズ・ゲートに出てくる神社の、場所が柳森神社、社殿が秋葉神社なのだそうです。

柳森神社に興味のある方はこちらをご覧ください。




秋葉原の由来となった秋葉神社へのアクセス

〒111-0036 東京都台東区松が谷3丁目10−7
各線上野駅から徒歩10分ちょっと
JR鶯谷駅からも徒歩10分ちょっと

上野駅からの道中は繁華街ではなく不思議な感じがするぞ!

いざ、秋葉原の由来となった秋葉神社に参拝

秋葉原の由来となった秋葉神社の境内ですが、横に細長い造りになっています。
社殿の正面には鳥居がなく、両脇の東西に鳥居があるのです。
おそらく土地の問題でしょうか?

こちらが西側の秋葉神社の鳥居です。

脇には由緒書があります。

こちらが東側の鳥居です。

秋葉原の由来となった秋葉神社とあります。

こちらが境内の様子です。

横に細長い境内です。

こちらが本殿(拝殿)です。

たしかにシュタインズ・ゲートに出てくる神社の社殿にそっくりです。

ちなみにこちらの本殿(拝殿)の向かいは行き止まりになっています。
駐車場と駐輪場があるだけです。

秋葉原の由来となった秋葉神社の御祭神のご紹介

御祭神
火産霊大神(ほむすびのおおかみ)
水波能売神(みずはのめのかみ)
埴山比売神(はにやまひめのかみ)

掲題にある由緒書きにもあるように、こちらの秋葉神社もまた火災鎮護の神社として建立されたそうです。
しかも建立は明治初年ということですので、比較的新しい神社といえます。

さて、
秋葉神社といえば火伏の目的で建立されることが多いように思われます。
こちらの秋葉神社も例にもれず、火伏のために建立されています。

ゆえに、
御祭神は火産霊大神(ほむすびのおおかみ)とは迦具土神(かぐづちのかみ)と同じ神様とされています。

迦具土神は火の神様として有名な神様です。

日本神話で伊弉諾尊(いざなぎのみこと)伊弉冉尊(いざなみのみこと)の子。火の神火産霊神(ほむすびのかみ)。軻遇突智(かぐつち)。
コトバンクより引用)

迦具土神は火の神様として有名ですので、猛り荒ぶる神様であるとか、武に優れた神様、といった印象をお持ちの方も多いかと思われます。

しかし神話では、天照大神(あまてらすおおみかみ)や須佐之男命(すさのおのみこと)のお母さんである伊弉冉尊(いざなみのみこと)の命を奪った神様として描かれています。

伊弉冉尊が迦具土神を出産された際、陰部に火傷を負われて、それが原因で亡くなってしまうのです。
そして妻を亡くした怒りに駆られた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)によって切り殺されてしまう・・・。

といった神様です。

また一方で、
迦具土神は火山、もしくは溶岩を神格化した存在なのではないかと個人的には考えています。

それというのも、迦具土神が伊弉諾尊によって切られた際、多くの神々がお生まれになります。
その中には、鉱石(鉄)に関わりのある神様も多くお生まれになったそうです。

迦具土神は伊弉冉尊の命を奪うきっかけとなった神様として恨まれる対象でもありますが、同時に後の人々に大きな恩恵を与えた神様でもあるのです。

そして迦具土神が火の神様とされていることから、火の神様である迦具土神を祀ることで火を鎮める、といった考えのもと、秋葉神社には迦具土神が祀られているのだと考えられます。

水波能売神(みずはのめのかみ)と埴山比売神(はにやまひめのかみ)ですが、

水波能売神(みずはのめのかみ)は水に関係のある神様であり、埴山比売神(はにやまひめのかみ)は土に関係のある神様です。

また迦具土神と埴山比売神は夫婦神の関係とされることもあるようです。
成田山の近くにある埴生神社によると、迦具土神と埴山比売神の夫婦関係から、焼畑農耕を示唆する記述があったりします。

埴生神社と焼畑農耕に興味のある方はこちらをご覧ください。

あくまでも秋葉神社の主祭神は火産霊大神(ほむすびのおおかみ)=迦具土神と思われます。
一緒に水波能売神と埴山比売神を祀っているのは、水も土も消火に使用できることから、いっそうの火伏の祈願をこめて祀られているのだと考えられます。

広告