船橋の神社① ほぼ直線上に並ぶ船橋の神社に参拝

船橋の神社① ほぼ直線上に並ぶ船橋の神社に参拝

先日船橋に行く機会があったので、この機会逃してなるものかと、船橋駅近くの神社に参拝させて頂きました。

船橋といえば千葉!
そして千葉といえば、神社の御祭神という観点で私が気になっている土地!
これは船橋の神社に参拝させて頂くことでなにかひらめきがあるのでは!

といった期待を抱いて、船橋にあるいくつかの神社に参拝させて頂きました。

さて、
googleマップで船橋駅のあたりで『神社』と検索すると、ほぼ一直線に神社が出てくるのが分かります。

これはレイライン・・・。
(太陽の通り道を示す線ですね)

という考えもあるかと思いますが、これはおそらく当時の海岸線を示しているのではないかと思われます。
当時の海岸線は、現在よりも内陸にあったはずですから。

それでは、
船橋の神社が当時の海岸線に沿って建てられたという考えをもとに、船橋にある神社をご紹介させて頂きたいと思います。




ほぼ一直線に並ぶ船橋の神社のご紹介

今回は時間都合で参拝させて頂いた神社は限られています。
また最終的に船橋大神宮=意富比神社(おおひじんじゃ)をご紹介させて頂きますので、今回は西にある神社からご紹介です。

船橋にあるお狐様がかわいらしい稲荷神社に参拝

御祭神(推測)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

船橋駅から5分ほど歩いたところにある稲荷神社です。

飲食店街の一角に鎮座されています。

こじんまりした境内にしっかりとした社殿があります。

どこかかわいらしいお狐様です。

稲荷神社の御祭神の倉稲魂命(うかのみたまのみこと)は、現代だと商売繁盛の神様とされています。
しかし本来は稲の豊穣を祈願する神様。
ここ船橋の地では、海上交易による商売の無事を祈願する神様だったのかもしれません。

船橋にある猿田彦神社に参拝

御祭神
猿田彦命(さるたひこのみこと)

先述の稲荷神社から2分ほど歩いたところに猿田彦神社があります。
こちらの猿田彦神社はドン・キホーテさんの裏手に鎮座されています。

運が良ければ?手水者で水を飲む猫の姿を見られます!

猿田彦神社、庚申塔とあります。
庚申塔にと庚申信仰ついて述べると長くなるので割愛しますが、庚申塔(庚申塚)は村の境に置かれることが多かったらしく、道しるべの役割があったともされているそうです。

また、庚申塔の『申』の字から、干支の申年から『猿』とのつながりもある信仰だそうです。

さて、
ここで庚申塔と御祭神の猿田彦命についての関りが連想されます。

御祭神の猿田彦命は道案内の神様とされています。

猿田彦命に興味のある方はこちらをクリックしてください。

猿田彦命が道案内の神様とされているので、道祖神(土地の神様であり道を示してくれる神様ともされている)と同じとされていたりもします。

庚申塔(庚申塚)もまた、道しるべとなるものです。
ゆえに、
庚申塔(庚申塚)と関りがあるこちらの神社の御祭神が猿田彦命であり、現在では猿田彦神社というお名前になっているのだと思われます。

また、
前述したように猿田彦命は道案内の神様です。

海に面した船橋の地は、海路にしろ陸路にしろ、往来の多い土地だったことが想像できます。
ですので船橋にいた人々は、猿田彦命に道程の無事を祈願されたのだと思われます。

道祖神を祀る船橋の道祖神社に参拝

道祖神社御祭神
道祖神(どうそじん)

三峰神社御祭神
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉冉尊(いざなみのみこと)

先述の猿田彦神社から歩いて5分ほどのところに、こちらの道祖神社があります。

道祖神社の社殿は北東よりを向いています。
意図的なのか、場所の都合なのかは不明です。

道祖神社ですから、御祭神は道祖神と考えれます。
先述したように、道祖神からは猿田彦命や庚申塔(庚申塚)が連想されます。
いずれにしてもこちらの道祖神社は、道中の無事を祈願するために建立されたのだと考えられます。

こちらの道祖神社の境内には三峰神社が鎮座されています。

三峯神社といえば奥秩父の三峯神社ですね。
(船橋は三峰神社表記)

そして三峯神社といえば狛犬ではなく、オオカミ(犬?)を祀っていることでも有名です。
ですのでこちらの三峰神社でも、

狛犬ではなくオオカミ様がいらっしゃいます。

船橋にある日本一小さな東照宮に参拝

御祭神
徳川家康公

ほぼ一直線に並ぶ神社を少し脱線すると、東照宮があったりします。

なんとこちらの船橋にある東照宮、日本でいちばん小さな東照宮なんだとか!

境内には二社が並んで鎮座されています。

左手が東照宮。
右手が御殿稲荷。

そして!
二つの鳥居の足元にいらっしゃるのが!!!

見ざる・言わざる・聞かざる
で有名な東照宮の三猿です!

やはり東照宮といえば三猿ですよね。

こちらが船橋御殿と東照宮に関する説明書きです。

船橋御殿は東金周辺に鷹狩りに出掛ける徳川家康のために造られたもので、慶長19年(1614)前後に造営されたと考えられています。家康の子、2代将軍秀忠も宿泊・休憩しましたが、それ以後、将軍家の東金周辺での鷹狩りは催されず、船橋御殿は廃止されました。同地は貞享年間(1684~88)に船橋大神宮神職の富氏に払い下げられ、それからしばらくし、富氏は御殿跡の中心部に家康を祀る東照宮を建立したと伝えられています。現在の東照宮の社殿は安政4年(1857)に再建され、昭和2年(1927)に修繕されたものです。
船橋市ホームページより引用)

太宰治が好んだ御蔵稲荷神社に参拝

御祭神
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

先述の東照宮から徒歩2分ほど。

御蔵稲荷神社はおくら稲荷神社と読むようです。
御蔵とあるように、稲を保存する蔵があったとのことです。

かの文人である太宰治も、こちらの御蔵稲荷神社を好んだのだそうです。

太宰治も好んだ御蔵稲荷神社の本殿(拝殿)ですが、

なんとも珍しい左右非対称なんです。

どのような意図があるのか、はたまた意図などないのか分かりませんが、左右非対称の社は珍しい気がします。

また、お狐様もどこか愛らしい顔をしています。

船橋にある厳島神社に参拝

御祭神
宗像三女神
市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)
多岐津比売命(たぎつひめのみこと)
田心姫命(たごりひめのみこと)

先述の御蔵稲荷神社から徒歩1分ほど。

境内は決して広くはないのですが、重厚な感じが漂っています。

こちらが本殿(拝殿)。
狛犬が凛々しくもあり、かわいらしくもある!

こちらは不明な摂末社です。

厳島神社といえば広島の厳島神社がたいへん有名です。

そして御祭神は宗像三女神とされています。
宗像三女神は古くから航海の神様として崇められてきました。
船橋の地から出航する人々にとって、航海の無事を祈願する神社だったと考えられます。

船橋大神宮へ参拝させて頂く前に船橋発祥の地を訪れる

さて、
いよいよ船橋大神宮=意富比神社(おおひじんじゃ)のご紹介です。

ですがその前に、船橋大神宮へと続く道程に、船橋発祥の地を示すものを見つけたのでご紹介です。

船橋もまた、河川の氾濫といった水害に悩まされてきた土地のようです。
河川の氾濫を防ぐには治水技術は必須!
治水技術を持つ神々が船橋の土地に現れたとき、当時の人々はどのように感じたのでしょうか。

船橋大神宮のご紹介に続きます。

千葉県の神社に興味がある方はこちらをクリックしてください。

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