山手線の内側で天照皇大神を祀る神社、駒込天祖神社に参拝

山手線の内側で天照皇大神を祀る神社、駒込天祖神社に参拝

御祭神
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)

こちらの駒込天祖神社は住宅地の中に鎮座しています。
住宅地の中にあるのでこじんまりとした神社をイメージされる方もいるかもしれませんが、こちらの駒込天祖神社の境内は広いのです。
山手線の内側にあるとは思えない境内の広さです・・・。
(参道が長いので広く感じる)

さて、
その駒込天祖神社の御祭神ですが、天祖神社というお名前が示すように天照皇大神です。
天照皇大神は天照大神(あまてらすおおみかみ)の別のお名前とされています。

そして天照大神といえば須佐之男命(すさのおのみこと)のお姉さんとされる神様でもあります。

今回は山手線の内側にある駒込天祖神社のご紹介です。




駒込天祖神社へのアクセス

〒113-0021 東京都文京区本駒込3丁目40−1
JR駒込駅やJR田端駅などから徒歩10分ちょっと

駒込天祖神社の周辺は住宅街。
なんと一戸建てが多いのです!
山手線の内側も意外と一戸建てがあるもんなんですね・・・。

いざ、天照皇大神を祀る駒込天祖神社へ参拝

駒込天祖神社の本殿(拝殿)のご紹介

こちらが駒込天祖神社の鳥居です。

住宅街の中に鳥居が溶け込んでいます。

参道の正面にあるのが本殿(拝殿)です。

こちらの駒込天祖神社の拝殿ですが、横に幅広い形をしています。
このように横に幅広い拝殿は珍しい気がします。
より厳密に述べると、関東圏の神社ではこのように横に幅広い拝殿を見る機会が少ないように思います。
私の気のせいですかね?

さて、
本殿(拝殿)前に構えるのが狛犬です。

丸みを帯びた造形が特徴的です。

本殿(拝殿)の脇にある舞殿には4年に1度の神幸祭渡御の様子が張り出されていたりします。

ちなみに、
狛犬の左手の通りを抜けると、縁結び駒込地蔵尊がいらっしゃいます。
(写真はないのですが)

有名な縁結びのパワースポット?のようです。

駒込天祖神社の摂末社のご紹介

駒込天祖神社は、参道に沿って摂末社が鎮座しています。

鎮火稲荷神社

御祭神
宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)

本殿(拝殿)に近いところにあるのが、こちらの鎮火稲荷神社です。
写真の右奥に見えるのが縁結び駒込地蔵尊です。

こちらの御祭神は宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)。
倉稲魂命と表記することもあります。
お名前の示すとおり、一般的には稲作(食物)の神様とされています。

また、
こちらの神社は鎮火稲荷というお名前であり、火伏(火防・ひぶせ)を祈願した神社と推測できます。
個人的な感覚ですが、東京には火伏を祈願した稲荷神社が多いように感じます。
火事が多かった江戸の名残ですかね?

三社合祭社

榊神社御祭神
淤母陀琉神(おもだるのかみ)
阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)

須賀神社御祭神
須佐之男命(すさのおのみこと)

戸隠熱田神社御祭神
天手力男命(あまのたぢからおのみこと)
倭建命(やまとたけるのみこと)

摂末社に三社を合祀した神社があります。

榊神社の御祭神は淤母陀琉神(おもだるのかみ)と阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)。
神世七世の第六代にあたる神様とされています。
週末ただたかでは第六天榊神社のご紹介で触れています。

魔王を祀る第六天榊神社に興味のある方はこちらをご覧ください。

須賀神社の御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)。
駒込天祖神社の御祭神である天照皇大神の弟とされる神様です。
関東だとさいたま市にある武蔵国一宮氷川神社の御祭神として有名です。

武蔵一宮氷川神社と須佐之男命の関係性に興味のある方はこちらをご覧ください。

戸隠熱田神社の御祭神は天手力男命(あまのたぢからおのみこと)倭建命(やまとたけるのみこと)。
天手力男命といえば、天照大神が閉じこもった天岩戸の岩戸を引き開けた神様とされています。
そして天手力男命はその岩戸を放り投げ、岩戸の落下したところが戸隠なのだとか・・・。

そして参道には・・・

カメがいらっしゃいます。

写真だと大きさがわかりづらいかもしれませんが、大人も乗れる大きさです。
(乗ったら怒られるでしょうけど)

こちらのカメですが、なにか意図があって境内に置かれているのでしょうか?

駒込天祖神社の御由緒のご紹介

江戸時代には、駒込神明宮と称され駒込の総鎮守として信仰を集めた社である。

 社伝によれば、文治五年(1189)源頼朝公が、奥州藤原泰衝追討の途中このあたりに寄った折、霊夢にて松の枝に幣がかかっているという神託があり、家臣藤九郎盛長に探させたところ、松の枝に大麻が見つかった。それで頼朝公は、神明を祀ったという。その後、宮守りもなく神社は跡絶え、神木のもとに小さな祠のみとなったが、慶安年間丹後守利直が再興したという。

 昭和二十年二月戦災により焼失したが、戦後再建し参道敷石の整備や大鳥居の建設、植樹などに心がけ緑濃く落ち着いた雰囲気を持つ境内である。
駒込天祖神社ホームページより引用)

ちなみに、
境内にある由緒書きには

神明(天照大神)を祭った

とあります。
表記が天照皇大神ではないのです。

駒込天祖神社の御祭神のご紹介

御祭神
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)

御祭神は天照皇大神。
天照大神の別表記とされています。

天照皇大神といえば、日本でいちばん有名な神様かもしれません。

日本神話で、高天原(たかまがはら)主神伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の娘。太陽神であり、また、皇室祖神として伊勢神宮内宮に祭られている。大日孁貴(おおひるめのむち)。あまてるかみ。
コトバンクより引用)

天照皇大神はたいへん有名な神様ですが、掘り下げていくと謎の多い神様でもあります。

いずれにしても日本神話の中核を担う神様であり、
日本の歴史においても重要な神様であり、
古事記や日本書紀を紐解くうえでも重要な神様です。

天照大神の考察はまたいずれ。
また伊勢の神宮に参拝できた暁には、考察もご紹介できればと思います。

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