青春18きっぷでめぐる鹿島神宮と香取神宮⑤ 香取神宮に参拝

青春18きっぷでめぐる鹿島神宮と香取神宮⑤
香取神宮に参拝

御祭神
経津主大神(ふつぬしのおおかみ)

鹿島神宮に続いて、香取神宮へも参拝させて頂きました。

鹿島神宮に興味のある方はこちらをクリックしてください。

こちらの香取神宮の御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。
鹿島神宮の御祭神の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)と共に『国譲り』成功の立役者として有名な神様です。
そして個人的には、謎の多い神様とも考えています。
(例えば経津主大神は刀剣が神格化された神様とされている点とか、古事記の『国譲り』には登場されないといった点)

今回は『国譲り』の立役者である経津主大神を祀る香取神宮をご紹介させて頂きます。
こちらの香取神宮も『神宮』を冠する神社だけあり、規模もたいへん大きく、立派な神社です。

じっくり参拝しようとすれば2時間ほどは必要かと思われます。

▶経津主大神に興味のある方はこちらをクリックしてください。

青春18きっぷでめぐる鹿島神宮と香取神宮に興味のある方はこちらをクリックしてください。




香取神宮へのアクセス

〒287-0017 千葉県香取市香取1697−1
徒歩だと、JR香取駅から30分ほど(おすすめしない)
バスだと、JR佐原駅から15分ほど(おすすめしない)

香取神宮へバスの時刻表はこちらをクリックしてください。

利便性を考えるとJR佐原駅前でレンタサイクルを借りるのがよいかと。
レンタサイクルだと20分ほどで到着。

JR佐原駅前のレンタサイクルはこちらをクリックしてください。

ちなみにJR佐原駅から香取神宮への道は、わりと車の交通量が多いです。
また自転車レーンも整備されていない道路ですのでお気をつけて。

いざ、経津主大神を祀る香取神宮に参拝

参道商店会と大鳥居

伊能忠敬旧宅の拝観を終え、香取神宮へ向かって自転車を漕いでいると、

道路に大きな鳥居が。

こちらの鳥居をくぐり、5分ほど自転車を漕いで行くと、香取神宮の入り口、大きな駐車場と参道商店会が見えてきます。

こちらの商店会はテレビでも紹介されることがありますので、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。
私も香取神宮へ参拝させて頂く前に、出川哲郎さんのスイカヘルメットの旅で目にしたところでした。

こちらが香取神宮の境内案内図。

香取神宮の境内マップはこちらをクリックしてください。

参道商店会を抜けると、朱塗りの大鳥居があります。

こちらの大鳥居の手前を左に進むと奥宮(おくのみや)に参拝できます。(後述)

大鳥居をくぐって、いざ香取神宮へ参拝です。

表参道と旧参道

大鳥居をくぐった後の表参道は緩やかなカーブを描いています。

途中で要石や護国神社へと行ける分岐がありますが、本殿(拝殿)に参拝した後にほぼ平坦なルートで要石へは行けますので、ここで要石方面へ向かわなくてもいいかと。

ちなみにかつてはこちらの表参道ではなく、旧参道で参拝されていたようです。
なぜ新しく表参道を設けたのかは不明です。
鹿島神宮も香取神宮も、なぜ参道を新しくしたんでしょうね?

ちなみに旧参道の脇には民家があったりします。
普通の生活道路といった様子でした。

表参道を上り切ると、鳥居と、その奥に総門があります。

総門をくぐった先には・・・

総門は参拝時は改修工事中でした。
どのような姿をされているのでしょうか?

総門をくぐると、楼門の左手に手水舎があります。

ちなみに手水舎の手前には・・・

まさかの喫煙所があります!
香取神宮の境内に喫煙所とは、予想外の配慮です。

手水舎の左手にある摂末社です。

右が馬場殿神社。
御祭神は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)です。

左が市神社と天降神社(合祀ですかね)。
御祭神は市神社が事代主命(ことしろぬしのみこと)。
天降神社が伊岐志邇保命(いきしじほのみこと)。

楼門をくぐり、本殿(拝殿)へ

香取神宮の楼門も荘厳です。
こちらの楼門をくぐると、境内(本殿前の)が広がっています。

右奥の新しい建物は社務所です。

こちらが拝殿です。
たいへん美しく、どこか強そうな印象を受けます。

失礼ながら本殿も撮らせて頂きました。

本殿の装飾も美しく、やはり強そうな印象を受けます。

本殿(拝殿)周りの摂末社

本殿(拝殿)を左回りに回っていくと、まずは大きな錨があります。

海上自衛隊の練習艦『かとり』の錨だそうです。
お名前が『かとり』なので香取神宮に奉納されたのでしょうか。
(もしくは香取神宮にあやかって『かとり』という名称にしたか)

錨の背後にあるのは神饌殿です。

匝瑳神社(そうさじんじゃ)

御祭神
磐筒男神(いわつつのおのかみ)
磐筒女神(いわつつめのかみ)

そして本殿の左手に鎮座されているのが匝嵯神社です。
こちらはそうさ神社とお読みするのでしょうか。
正直読めませんでした。

千葉県の北東部に匝瑳市という土地があるみたいですね。
香取神宮のほぼ真南にあるようです。

こちらの匝瑳神社の御祭神は磐筒男神(いわつつのおのかみ)と磐筒女神(いわつつめのかみ)です。
そして香取神宮の御祭神の経津主大神のご両親の神でもあります。

ですので本殿にいちばん近いところに鎮座されているのでしょうか。

櫻大刀自神社(さくらおおとじじんじゃ)

御祭神
木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

櫻大刀自神社は初めて目にするお名前です。
『刀』という文字が入っていることから、経津主大神と関わりがありそうな気がします。

鹿島新宮

御祭神
武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)

改修中のところ写真を撮らせて頂きました。

御祭神の武甕槌大神は経津主大神と共に『国譲り』を果たした神様ですので、香取神宮の本殿の近くに祀られているのも納得です。

けど、鹿島神宮に香取神社はないんですよね・・・。

御神木と神楽殿

本殿(拝殿)の右手に御神木と神楽殿があります。

本殿の裏手にある桜馬場と末社

実は本殿の裏手にある桜馬場や香雲閣、寒香亭(食事処?)の写真は撮っていません。
それというのも、私が参拝させて頂いたときは営業をしていなかったのか、写真を撮るのが悪い気がしたからです。

また桜馬場も少し荒れた状態でしたので、同様に写真を撮っていません。
できれば美しい状態をご紹介したいですから。

六所神社と花園神社

六所神社御祭神
須佐之男命(すさのおのみこと)
大国主命(おおくにぬしのみこと)
岐神(ふなどのかみ・くなどのかみ)
雷神二座

花園神社御祭神
龗神(たかおかみのかみ?)

楼門の外の摂末社のご紹介

楼門を出たところにある摂末社は、とくに注意を惹かれます。

諏訪神社

御祭神
建御名方神(たけみなかたのかみ)

建御名方神は出雲の大国主命の御子神とされる神様。
ですので、国譲りにおいて国を譲った側の神様とされています。

その建御名方神を祀る諏訪神社が香取神宮の境内(それも本殿のわりと近く!)に祀られているのも驚きですが・・・

こちらの諏訪神社、社殿が北を向いているのです。

香取神宮の社で北を向いているは、こちらの諏訪神社と奥宮のみかと思われます。
(狐坐山神社も北よりを向いている模様)

さて、
こちらの諏訪神社が向いているのは北方のまつろわぬ民なのでしょうか。
それとも、
本殿に対して向いているのでしょうか?

璽神社と大山祇神社

弓道場の方面、神徳館の近くにあります。

こちらが璽神社。
御祭神は不明瞭です。

そしてこちらが大山祇神社。
お名前のとおり、大山祇神(おおやまつみのかみ)を祀っていると思われます。

が、

どうやって参拝すればいいのか分かりません。
社まで行く道がないんですよね・・・。

旧参道方面の摂末社と要石

手水舎の方から旧参道に出ると、駐車場があったりします。
その駐車場の先、民家の中に隠れるように鎮座されているのが裂々神社です。

裂々神社

御祭神
不明

御祭神も読み方も不明の神社です。

こちらの裂々神社から少し歩くと、要石があります。

要石と押手神社、香取護国神社

こちらが香取神宮の要石です。

香取神宮よりは石が出ている部分が多いようです。

こちらの要石の向かいにあるのが押手神社です。

おきつねさまがいらっしゃることから、御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と思われます。
ちなみにこちらのおきつねさまですが、

とてもかわいらしい!

押手神社からそのまま香取護国神社に出ることができます。
写真の左奥に押手神社と要石があるのです。

香取護国神社の手前の階段を下りていくと、

表参道からの分岐に出ることができます。

さて、
いよいよ大鳥居から出て、奥宮へ参拝させて頂きます。

香取神宮の奥宮

大鳥居を背にして、右手に奥宮(おくのみや)へ続く道があります。

奥宮への入り口です。
しっかりと整備されています。
上り坂ですが、歩くのは1~2分といったところです。

こちらが奥宮。

社へと続く参道です。
緩やかに曲がっています。

こちらが奥宮の社殿です。

御祭神はもちろん経津主大神(ふつぬしのおおかみ)の荒魂(あらみたま)を祀っています。
鹿島神宮と同じですね。

そしてこちらの奥宮ですが、社殿が北向きです。

おそらく明示的に社殿が北を向いているのだと考えらます。
鹿島神宮の本殿や奥宮同様に、北のまつろわぬ民を見据えているのだと考えらます。

ちなみに、
香取神宮の本殿は南向きです。
鹿島神宮は本殿も奥宮も北向きです。

香取神宮の参拝を終えて、経津主大神について考察する

鹿島神宮のご紹介に続き、香取神宮のご紹介もたいへん長くなってしまいました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

また、今回は参拝の時間が足りず、狐坐山神社、佐山神社、姥山神社、祖霊社には参拝できていません。

実際に香取神宮に参拝させて頂いたことで、御祭神の経津主大神や香取神宮の在り様について疑問が生じてきました。

香取神宮についての超個人的な考察は後日まとめていきたいと思います。

▶香取神宮の超個人的考察に興味のある方はこちらをクリックしてください。(準備中)

また、
鹿島神宮と香取神宮の両方を参拝させて頂いた率直な感想です。

鹿島神宮の方が厳粛に整えられているように感じました。
それというのも、鹿島神宮の方が境内の社叢や摂末社がしっかりと管理されていたように思います。
香取神宮は本殿の周りはしっかりと管理されている印象なのですが、本殿から離れた境内や摂末社はやや荒れた印象を受けました。

香取神宮もまた、伊勢の神宮に次ぐ格式を持つ神社かと思われます。
勝手な感想で申し訳ないのですが、境内も摂末社もしっかりと管理して頂きたいなぁ、とか思いました。

もっとも、香取神宮がすばらしい神社なのは間違いないですよ。

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