今回の目次
白山神社の御祭神は縁を取り持つ菊理媛尊
御祭神
不明瞭
当初はこちらの白山神社へは参拝させて頂く予定はなかったのですが近くまで来たので参拝させて頂きました。
白山神社。
あまりお見かけしない神社です。
そして、こちらの御祭神もまた、今まで週末ただたかではご縁のなかった神様であります。
今回は主に白山神社の御祭神についてご紹介です。
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さいたま市南西部にある白山神社へのアクセス
島根氷川神社から徒歩15分ほど
途中、鴨川を見ることができる。
いざ、白山神社へ参拝
こちらの白山神社は住宅地の中に鎮座されている。
鳥居の奥に遊具が見えるように、近隣住民の憩いの場となっているようです。
15メートル四方ぐらいの空間が、住宅地に囲まれているといった感じです。
こちらが本殿(拝殿)。
白とびしてますがお気になさらず。
本殿の右手に摂末社が三社(二社?)。
境内に由緒書きや、社に扁額(神額)もないので、御祭神や神社のお名前は分かりません。
摂末社は社が二つに石碑が一つ。
石碑の文字はすり減っていて読めませんでした。
こちらの白山神社はこじんまりとした神社です。
ですが境内は樹々や遮蔽物が少ないので広々とした印象を受け、また、遊具があったりと近隣住民に寄り添った神社のように思います。
厳粛な神社もすばらしいですが、こちらの白山神社のような神社もまた、すばらしい。
白山神社の御祭神を考察する
埼玉均衡にある白山神社で有名なのは、東京都文京区の白山神社かと。
文京区の白山神社の鎮座されている地名は『白山』ですし。
他にgoogle検索をかけると、
石川県白山市に『白山本宮・加賀一ノ宮 白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)』
がヒットします。
こちらの白山比咩神社は白山信仰が起源のようです。
創建は崇神天皇7年(紀元前91年)だとか。
日本古来の山岳信仰ですね。そして山岳信仰(自然信仰)といえば神社の原初の姿の一つと言えます。
白山神社の御祭神 菊理媛尊
白山比咩神社や東京都文京区の白山神社を参照すると、
白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ) =菊理媛尊(くくりひめのみこと)
が主祭神のようです。
そして合祀されているのが、
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉冉尊(いざなみのみこと)
のようです。
こちらの菊理媛尊ですが、個人的には『くくりひめ』というお名前がすてきだと思います。
そしてお名前に『くくり』とあることから、『縁をくくる(括る)』といった縁結びの御利益があるとされているそうです。
また、『くくる』から万事をまとめる神様ともされているとか。
そうだとすれば、かなり高貴な神様だと考えられます。
菊理媛尊と伊弉諾尊と伊弉冉尊の関係性
菊理媛尊は日本書紀の一書(あるふみ)に登場する神様のようです。
しかし記述は少なく、どのような神様なのか詳しく分からないみたいです。
その菊理媛尊ですが、実は伊弉諾尊と伊弉冉尊の有名なエピソードに登場する神様なのです。
そのエピソードこそが、伊弉諾尊と伊弉冉尊の黄泉の国の話。
お隠れ(お亡くなり)になられた伊弉冉尊を求めて、伊弉諾尊が黄泉の国へ行く話です。
黄泉の国から伊弉冉尊を連れ出そうとした伊弉諾尊ですが、残念なことに伊弉冉尊はすっかり黄泉の国の住人となっていました。
そして黄泉の国の住人となった伊弉冉尊と仲たがいし、黄泉平坂を逃げあがる伊弉諾尊。
この際、菊理媛尊が登場されるようなのです。
菊理媛尊は伊弉諾尊に何事が伝え(何を伝えたか記述がないらしい)、伊弉諾尊は何かに納得した(?)のか、その場が治まったとか。
このことから、菊理媛尊は伊弉諾尊と伊弉冉尊の仲を取り持った(くくった)ことから、縁結びの神様とされているようです。
・・・。
なんだかよく分からないところも多いですが、こちらのエピソードから幾つか考えられることがあります。
①伊弉諾尊や伊弉冉尊と近い地位の神様である。
②『くくり』とお名前にあるように仲裁に優れた神様である。
さて、
白山神社に参拝させて頂いたことで、菊理媛尊という神様を少し知ることができました。
今回はこれ以上ご紹介致しませんが、今後また、ご紹介させて頂くことがあるかもしれません。
ちなみに、
前回ご紹介させて頂いた島根氷川神社には『お后盗み』という逸話があり、縁結びの神社と言えなくもありません。
そして今回ご紹介させて頂いた白山神社もまた、御祭神が菊理媛尊であることから縁結びの神社と言えます。
神社に恋愛成就を祈願するのも、存外間違っていないのかもしれませんね。
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