高麗神社参拝③ 聖天院に参拝

高麗神社からすぐ、聖天院(しょうでんいん)にも参拝

聖天院はしょうでんいん、と読むようです。

さて、こちらのお寺も高麗王若光(こまこきしじゃっこう)に関わりの深いところです。
ゆえに高句麗の話になります。
また境内には慰霊塔もあったり、古代朝鮮の初代王とされる檀君の像もあったりします。

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高麗神社からすぐ、聖天院へのアクセス

高麗神社から徒歩10分もかからないぐらい
拝観料:300円
鐘をつくと:100円

いざ、聖天院に参拝

こちらの聖天院の入り口にもありました。

天下大将軍、地下女将軍。
その間を抜けると、

雷門。
かなり巨大でした。
残念ながら白飛びしてます。無念。

こちらの由緒書きも左はハングルです。

元々は高麗王若光を祀って主として祀っていたよう。
が、1580年に本尊を不動明王にしたとあります。
ですので現在の本堂には不動明王が祀られているようです。

さて、では高麗王若光はといえば、

雷門をくぐって右手に、王陵があります。
本堂の本尊は不動明王となってしまったようですが、若光はいまでも聖天院に眠ってらっしゃるようです。

こちらの碑の右下にいるのは

羊です。たぶん。

前回の高麗神社のご紹介の際に少し触れたのですが、高句麗人は騎馬民族であったそうです。
騎馬民族ならば放牧も行っていたのでしょうか。
ゆえに高句麗の人々にとって羊は何か特別な意味があるのかもしれません。

いざ、聖天院の本堂へ

こちらの聖天院を参拝してみて感じたことは・・・

巨大!

いろいろと大きいのです。これが大陸のスケールなのか。

まずは、
境内が広い!(こちらから確認できます)
元々お寺は山に開くものだと聞いたことがありますが、聖天院はまさに山の麓から山の中にあります。

中門を抜けて左手に階段があります。
その階段の両脇に

樹も大きい!

そして階段を上り切る手前に、

仁王尊です。
こちらも巨大な上に筋骨隆々です。

そして階段を上り切った右手に見えるのが

本堂です。
こちらも巨大です。
手前に見えるのは桜だったでしょうか。春には美しい本堂が見られるのかもしれません。

やはり巨大。
中も見ることができます。
もちろん写真はないですが。

本堂を背にすると

景色がすてき。

そして本堂の左手にある短い階段を上ると、

鐘堂です。
一突き100円です。後払い。
せっかくの機会なので突いてみました。
実際に鐘を突くとものすごい耳に響きます。経験のない方は一度突いてみるのもいいかもしれません。

こちらの鐘堂の右手に

若光の像が。
なぜ高麗王若光がこのような目立たないところに。
その答えは聖天院の最奥にありました。

鐘堂の左手奥の細い道を進んでいくと、

慰霊塔があります。
こちらもかなりの大きさです。16メートルあるのだそうです。

そして慰霊塔の右手には

偉大な方々の像が並んでいます。
(台座にお名前は彫られていたのですが、私の知らないお名前ばかりでした)

こちらの像の面白いところが、
高句麗の偉人だけではなく、新羅や百済の偉人の像も並んでいるところです。
どうやらこちらのエリアは高句麗だけ、というわけではないようです。

ちなみに慰霊塔の左手には

東屋(らしきもの)があります。
大陸の空気を感じます。(実際あるのか知らないけど)

古代朝鮮の初代王、檀君王倹

そしてこの東屋の裏手の細い道を上って行くと、

古代朝鮮の初代王、檀君(だんくん)がいらっしゃいます。

実は檀君というお名前を初めて目にしました。
週末ただたかではまずは日本の寺社を参拝していく予定ですが、お金と時間ができれば海外にも足を伸ばそうと画策しています。
今回聖天院で知った檀君が、いつか何かにつながるのかもしれません。

ちなみに檀君の両脇には

狛犬ならぬ獅子ならぬ、どちらかというとライオンが守護しています。
しかも阿吽の形です。

実際に大陸(中国や朝鮮半島)の宗教施設や宮殿にこれらのようなライオンが鎮座しているのかは分かりません。
なにせまだ見に行ったことがないもので。

狛犬について考察というか想像

神社でよく見られる狛犬ですが(正確には狛犬と獅子らしい)、そのルーツはどこにあるのでしょうか?

鷲宮神社の狛犬)

一説によるとエジプトのスフィンクスらしい(信ぴょう性は低いかもですが)。

しかしこれもあながち間違っていないのではないかと、個人的には思っている。
というのも、王の宮殿の入り口にライオンの像が鎮座していたことは十分に考えらえるからです。
(ライオンズマンションの理屈です。ちなみに沖縄のライオンズマンションの入り口にはシーサーがいる)
だってライオンって強そうですし、あのタテガミが高貴な感じもしません?

そのライオンの像がエジプトから大陸を経由して海を渡り、日本へとやって来た。
しかし日本には『獅子』という名前と、絵や口伝えでその姿が伝わった。
そしてそれが唐獅子であり、獅子舞であり、狛犬の相棒の獅子になったのでは?

もっとも、これは根拠のない想像です。
ですが狛犬のルーツが明確になれば、神社の姿もいまよりは明確になることでしょう。

聖天院の阿弥陀堂と愉快なもの

中門まで戻ってくると、中門の左手に阿弥陀堂があります。

こちらの阿弥陀堂の裏手にお地蔵さんがたくさんいらっしゃるのですが、その中に

パンダがいます。
高句麗は現在の中国東部にも及ぶ大国でしたから、パンダもいたんですかね?
しかしこのパンダ、なんとも言えない表情です・・・。

ちなみに仁王尊の先に社務所?があるのですが、そこには

キティさんがいらっしゃいます。
さすが世界一働くネコ。(ネコじゃないらしいけど)
おそらくこれもキティさんのお仕事の一つです。
というのも、キティさんの石像を他の寺社でも見たことがあるからです。

聖天院は日本にあって高句麗に関わりの深いインターナショナルなお寺ですが、
キティさんもまたインターナショナルに活躍されています。

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